「やる夫と学ぶ教科書(略)」5つの補完ブログ
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   / ̄ ̄\
 / ノ  ⌒ \
 |  (●)(●) |  「新左翼の歴史」
. |  (__人__)  |  補足その10 III篇だ。
  |   ` ⌒´  ノ      
.  |         }      
.  ヽ        }       
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \

第二部登場人物紹介はこちら


第一部
0IIIIIIIVVVIVIIVIIIIXXXIXIIXIIIXIV
XVXVIXVIIXVIIIXIXXXXXIXXIIXXIIIXXIVXXV

第二部
0III








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         Révolution française
              (フランス革命)

            Premier Empire
                 (第二部)



              Chapitre III
                (第III話)


      L'homme qui venait de Corse

            (コルシカ島から来た男)

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「ヨーロッパには、立法可能な国がまだ一つある。コルシカの島である。
この人民が彼らの自由を取りもどし守りえた、勇敢不屈さは、
賢者が彼らにこの自由をながく維持する道を示すに値するであろう。
わたしは何となく、いつかこの小島がヨーロッパを驚かすであろうという予感がする」

(ルソー「社会契約論」第2編第10章より)


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        /  _ノ   \
     |  ( ●)( ●)
        |      (__人__)    ここに挙げた文章は、ジャン=ジャック・ルソー
       |     `⌒ ´l     「社会契約論」第2編第10章の一節だ。
      |         }
      ヽ        }
       ゝ     丿
  ____( ̄ ̄    / ̄ ̄/´ ̄/_
i⌒ゝ、  ヽ ヽ.   /    /  ⊂)  i⌒ゝ、
i;;;;;;;;;;|__ L人   ̄ ̄`´ ̄ ノ__i;;;;;;;;;;|


               ____
    , ヘー‐- 、    /ヽ  / \
  -‐ノ .ヘー‐-ィ  /(●.)  (● )ヽ
 ''"//ヽー、  ノ ./:::⌒(__人__)⌒::::::ヽ     ルソーと言えば、前章でも紹介した
  //^\  ヾ-、.|    |r┬-|     |    変態天才思想家だお。
,ノ   ヽ,_ ヽノヽ_)\   `ー'´    /
/    <^_,.イ `r‐'゙ ::::ヽー‐-..、  ,..-‐|、
\___,/|  !  ::::::l、:.:.:.:.:.ヽ /:.:.:.:.| \



              / ̄ ̄\
         rヽ  / ノ  \ \
         i !  |  (●)(●) |     そうだ。そしてこの言葉は、
      r;r‐r/ |   |  (__人__)  |    「ある英雄」の誕生を予言したとして、
      〈_L (`ヽ .}  |   ` ⌒´  ノ     しばしば語られている。
     l` ( ``/ .  |        }
     ヽ   l  .  ヽ       }
      |,.   l   /⌒   ー‐  ィ ヽ


         ___
       / ⌒  ⌒\
      / (⌒)  (⌒) \      ある英雄?
    / ///(__人__)/// \       予言?
     |     `Y⌒y'´     |
      \     ゙ー ′   ,/      ルソーにそんな力があったのかお?
      /ヽ   ー‐   ィ⌒ヽ
      rー'ゝ       〆ヽ .)
    ノヾ ,>      ヾ_ノ,ヽ}
    ヽ ヽ|        ヽ_ノ


        _ - ───----- ,フ
      / r: : : : : : : : : : : : : . \
     ,.-′´`: : : : : : : : 、: :ヽ  . :ヽ
     /: :/: : : : : :./:   . .ヽ. :ヽ: : ヽ:ヽ
   /: : .l. . . . ..!./: :.l!: :l、: : l、: :ト:ヽ: ト. |
    j:l: : :|: l: : |:l/: :/ !: ハ: .ハ孑、ト. :!ヽ    ルソーのこの言葉は、
  /:_!: : :t: l: : !l: :./-∀‐ レ  ,ィホT、!|     実際にはコルシカ共和国の憲法法案に
  .'´ .! l: : ヘ!: :l:ト/,夂〒`ヽr-{ ヒツlノ:ト     自分の理念が採用されたことに基づいている。
.     〉!ハ: {ヽ: T-弌ニツ ノ 、 ーj´:/
    '´ ヽ!=ヘ ヘ   ` ´´  - .イ /
         ヽ:`T - .. _ / レ
         j \‐ - 、_!、__
         /      ヽ.jヽ     , 、
           l    _r ニ=、、 ヘ.',  __/  `ヽ、
           |  , 〃/ ̄`ヾミ.トr´r '       >- ' ¨ ´ `>、
.           ト, // /:::::::::::::::::ヽ::::Y     /      / /
        ∨/./::::::::::::::::::::::::l:::::l    /      / /
         ト、/!::::::::::::::::::::::::::l:::::ト、、/   _/、  ソ
            !::::::l::::::::::::::::::::::::::l:::::|  Y--ヘ´/::::::::}- ′


     / /    `ト 、',    ヽ
 \  /  /     -ト y  i   l\      啓蒙思想に基づく憲法案が、
    l ハ l /     ● l  }-、 !  \      コルシカからヨーロッパ全体へ
    l/i yi ●     , ⊂⊃ l ,!/.  \     広がって行く期待を込めた言葉にょろ!
 ―   レvl⊃  r´`´ヽ  l  }´/ ヽ   \
      i 、  ヽ、_,ノ  j ト ~、      ヽ
. r- ,_   」 ヽ , ____,. イll  lヽ=_____
. l、  ~'''TTト、 ハ,ヽ  l===l l l    //- .,
  ヽ、  .l l l ', ', \ヽ l ̄l l l   //
    `ー.l_l_l__', ',__ \yV/レ  〈ー'ヽ


       ____
     /_ノ  ヽ、\
   /( ●)  (●).\       何だお、やっぱりルソーは
  /   (__人__)  u. \     五島勉ノストラダムスとは違うのですかお。
  |ni 7   ` ⌒´    . |n
l^l | | l ,/)      U  l^l.| | /)
', U ! レ' /      . . | U レ'//)
{    〈         ノ    /
..i,    ."⊃    rニ     /
 ."'""⌒´       `''""''''


             / ̄ ̄\
             /   _ノ  ヽ、
.             |     (● ) (● )     だがこの「コルシカ島」は、
         {\  |     (__人__)    ルソーの語る通り「勇敢不屈」の歴史を持つ。
.     __  ‘, ∨|        `⌒`|    それが「英雄」を生んだ下地と言えば言えるかもしれないな。
     ( \  ‘,‘,         }      / )/ )
.       \ 丶__〉 ‘,        /       | / / ̄)
         \    \      (    r―、| | 」_ / ̄)
.     ( ̄ ̄ ̄   r― `ー‐┐  \  \  \  `Y ̄
       ̄ ̄ ̄〉 __ノー―一'    ヽ\__ト、  )   }
        //ヽ              |__ | _ノ  /
        (/   |          |   `ー‐一´


      ____
    /     \
   / \   / \
 /  (●)i!i!(●)  \     ゆ、勇敢不屈かお………。
 |  u , (__人__)    |
 \    .`⌒´    〆ヽ
  /          ヾ_ノ
 /rー、           |
/,ノヾ ,>         | /
ヽヽ〆|         .|








            ヾZ_「
        ,=-‐-=,,」
         Z__
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             .i                    ,‐-、                      /   _/ \_ _/
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   _         |             _/´゙\   \  \                   .!              \
  r-'   ̄ ̄'''ー―--'       .r=―-、__/    ゙i    ∧   \__              ./                \
  `i                 }        i※  \   \    \__            ∧                  \
   i               /        ヽノ    \__   ̄i     i             i_____/ ̄ ̄\_      ノ
   i             /          /ヽ      \  ≧s、  i     ,、_r―‐-、__/二>           ゙̄ー=―'
  _/                 /   ,-、 o      |  |        \ .( ̄ヾ ∨     !_゚ ゚゚ 。゚.i´ ̄
  i             ∧ o. `´       ヽヘ!           i ._!    \   〈__   ゚ヽ
  `i           _i´                  ,―-=-ァ.レ'       ><ヽ〉 。 ゚ .∨
  ,!---、      _/          __,、__,=-、,、  `\_}         `i,、 i´  。。 ゚ ゚ !_   _
      \_/ ̄ ̄     / ̄ ̄ ̄`´        /                ヾ。 ° ° o \__ノ \_/¨''''7
      /\___/ ̄                 `i                  o⊂⊃ ゚。            i
      /                        /                               ⊂⊃   i
   ,。s≦                        \_                                   /
  ./                               ̄'''―-、       / ̄\__                /
 /                                   ∧_    (       . ̄!‐-=,,,_    __  _ノ
    ※のある島がコルシカ島                                   `ヽ、_ノ            ̄`´     ̄


          ,, r一-- 、 ,,
        /´         ``ヽ、
      /'               \
     ,;'                  ヽ
.    ノ ,  i      /    ,,   / |ヽ ゙ヽ
    イ i  |   i ,'`メ //  /i  .ト ヽ ヽ
    レ| {   i   |//'´ `メ / / /|  } ト 1
     ',イ   i   r+テ=ミメイ   //'"|´/ / ハ|
      `、ヽ r'メ,  {。;;;;'ソ `   ' ,rz;,y'ノi〃イ .'    コルシカ島はイタリア半島の西部、
       `ハヾ ヘ   i'ー''-    /。シ゚ク /'"       地中海世界の要衝に位置する。
         レ',`'';  i     , `'' / /
          ' i∧ト i,   -   ,イ{ ./         その地理的重要性から、
.          ,y}`ヽ |ゝ, _, r '´ リ |/          紀元前の時代から様々な勢力が
         ,ノ.:.:.ヽ `', {;;ヽ、.   |i          支配権を巡って争いを続けた。
       ,;<、.:.:.:.:.:.:.`v'" ^,ヽミ、,
.      /,ニヾ`ヽ.:.:.:.:.:.`彡=ヾ}:||i、
..     //  ` `\\.:.:.:.ヘ  i|:||i丶
     ,' f     ヽ \\:.:.:i  i|.||i ',
    イ i      /' \ヽ.:i_,,_|:ii .{     _ ,,r'''i ┐
.    ,' ヘ      、   ハヾ',|ソ,'/i ヽ ノ,ゝ;;=、ミヾ、 i;;|
    '' ̄',      ',   i ヾ`,〃 》 ,イ、  ̄`ヽミヽヽ,i;;|
       ',  \  ',  :i _,,∨,,,_∠、 ヽ   r- ' ヾ、;;;|
       ',    ヽ、', ,ゝr'     ヽ :} 」´,n`ヽメ'ト、>


                , -‐ r ─― 、
              /   /      \
           // ,=vシ== 、 ヽヽ ヽ
             // //     ヽ ヽ ! l l
         〃{ i{ {‐-、   ィ尢ハl i| |
           {仆 f ィ=ミ     ィ≠ミ  | |    3次に亘るポエニ戦争(B.C.264-B.C.146)を経てローマ、
           |ハムヘr;_j ,  jr;_リl  |)l|!    中世以降はジェノヴァ共和国の領土となったにょろ。
           l `∧  r‐‐v   li  l l |l 
.            ,'  i ゝ、 ヽ ノ  ィ'l   l l !
          /  ,'  l _}>‐匕!_ /  ,'l l |
         /rt/   ィf< _ _ `/  /_j | l
        ノ |l/   ,' llニニ二ニ/  /  >、|
       /  /   /. ├ ¬ー/  / // ヽ
.     /   /   /  |   ,/  /´,/    ヽ
   , イ    /  ∧  | fA./  //レ''´    \
  〃≠-、,.イ/  ∧ \,|  /  /  ハ.      \
 〈     { /  /  \__,jイ/  /  /  !`ヽ、   ≠、ヽ
  ヽ   V  /  {  ̄i{}7  /  イ  i   >'´   /
   \  / //`个tト-イ/  / _/   i l/    /


                    / ̄ ̄ ̄\
                   /
                    |
                    |⌒  \_     |
                   ( ● ( ● )    |     ローマもジェノヴァも現在のイタリア、
                   ⊂⊃⊂⊃    |     そこでコルシカで話される言葉も
                    (_ 人_ )     |     イタリア語がベースとなった。
                     }     /  ト、
                      `┬―"   / , ヘ、
                        ―,<|    /  /  |\
   V>s。           //\7{_z<   /    i   \
    V   >s。        /  ,>/ ( ̄ 〉 \/   /    \
    V  上  級>s。  〈  | / | 〉7i  /   ヘ    /  ̄`┐
    V        ∧  }   .| / |/ ' | /   /  / / / ̄ {
     V コルシカ語∧  〉  |i  |  / /   /    / '_    /
     V        ∧/   |   |./  / ∠ニ[]]ュ < ̄       {
      (二⊃  講座 ∧ ̄\|   o   //|    | }       }
      〈 二つ     ∧> \  /  L__ j /      /
        ゝっ       ∧フ ,  \,iヘ、―==二__/_     /
        ヘ >s。      ∧/∠  )  }      \    /
         代__ノ>s。___V`ーヘ'  }        \   |
          \       } | ヘ  ̄|         \ /
                \    〉  |/ ∧__/_____   _」
             ´ノー< |  |            ̄ ̄{
                 |  |              {
                 |  |            / 〈


         ____
       /      \
      /  ⌒  ⌒ \     「コルシカ島の歴史」となると、
    /    (●)  (●) \    さすがに日本の教科書には載ってない範囲ですお。
    .|    :::⌒(__人__)⌒::: |   __
     \      `ー' / ̄ ̄⌒/⌒  /
    (⌒\     / ガラパ星から/
    i\  \  ,(つ来た男/   ⊂)
    .|  \   y(つ    /,__⊆)


                    |                                 |
               |                          __   |
                |                            ,ノ:::::::`!  |
                |           ,、                _/:::::::::::::|  |
                |        |:::ヽ            ,'::::::::::::::,::::::::::!  |
                |         ,!::/           ,:::::/!:::, ' !:::::::,:::!  |
                    |      、,;;;;;;;;,,.         i  i l::://::,′/:::::;;;;';',  |
                  |     、:.'''''''''''';;;;;、,,,,,    | | |:/ i::(_,,/;;;;;',''_  |
                 |       `ゞヘ气〒。ケ;;;;、_ .| |,:/,,/,'''!'。,,)フノノノ  !
               |        ミミミiiilillliii|≧´`゙¨ゝ≪i|l|||lilf≦壬彡  /
                   |          、_,三彡'      ´介::::::ゝミ三'´   〃     だがコルシカの人々は、
                |     ,.、_              i  i::::::/     /i/     独立自尊の精神に溢れた、
                 !     |::::::`i      ,     |:::::|    ∨:::://     自立心の強い人々だった。
                ゝ''¨`!   ヽ::::::|      ;;,'    |  |:::::!   i::::::://ヾ`i__
,ゝー―---------、./〃´  |ヽi    `´       (、_      )::::) /::::::/ !  /::::::`、_
.:.:.:.:  ̄``ー.-'','_ .:ヽ、´:::::/ |  !       /    ``ヽ、__,':::/ 、.|::::::::| / /.::::/ヾゝ\
:::::::_:::::::::::::::::::::: ``ヽ'、:::/ /| ヾ       |        ⌒´   |::::::::|/ /  ヾ/   \
 ´  ``¨`ヽ、 __::::::::冫/ /::::|  \    \,,,____,,,,;;;;;;、人,,,;;;;;;;;ノ:::::::/ / ,' /        \
:::::::ゝ::::::::::::::::::::::::::::`ヽ_/::::::::::::::|   ヽ   ''´     ̄'''''''''' ̄´ ):::::/ / , /           /、_
ゞ´ ̄`ヽー、_::::::::::::::::::)| `ヽ:::,.'|:    \    ``≡=-≡≡=≡:::::/ /,  /         /   `ー―
  ヽ      `ーヽ、.i|||,._,,,ノ::::::|::       \        .:::::::.  ):::::/ /,  /         /
;;   ;;;;;;;;;;;;,::::::::::::::::)||::::/ /::::)|:: 、      :i::::\;;;   .::::::::::/:::::::/ /,  ノ`ヽ、      /
    ;;;;;ゝ'、:::::::::::::/li::::/ /::::::| |::: ヽ    |::::::::::\ ..:::;;;;;;;;;;;;;;;;;/ /  /     \     /
   :;;;;;;;|   ̄ ̄/|il|/ /:::::::::::ノ::::   \   ヽ::::::::/````゛゙!: ̄::::::::/, /        \  /


      ____
     /ノ   ヽ、_\    r ⌒j
   /( ○).  (○)\  /   /      自立心、ですかお……。
  /    (__人__)   \/   /   /  )
 | u    .` ⌒´     /  /  /  /
 \            /   '` ´  /
   r´  (⌒'ー―- イ′     ´廴
  /    > 、     ヽ      _  ̄ ̄ ̄)
 /        -、      }        (  ̄¨´
/           ヽ._       __  \
             `   --‐'´ `゙'



             _
              ヽー-──- 、
           _. ' ´ ̄ ̄`.:.:.:.:.:.:.ヽ
     r 、(ヽ、 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ
.     ヽヽム.∨/.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
.      '.  /'l:.:./.:|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\     その背景には、ローマ衰退後に
    rー┘ /7 |:/.:八 .:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.|:.:「`     海賊の度重なる襲撃を受けたこと、
      ̄`7`l |'∨.:.ヘ. :.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:|:ト、|      そしてジェノヴァの支配が苛酷であったことが考えられる。
       ヽ|   |:.:.:ト、〉、|:.:.:.:.:.:.:.:.i:./.:.:/lノ
         \ Ⅳ:|、l.八:.:|:.:.:.:.∨.:.,イ
           \V `ー-t\. -‐-<ニ‐、
            \  /      ヽ\
            ,. <         \\
           ,.'-、ヽ\            \\
            |  ヽ\\  __      ゝ >、
             |   ', ヽ `´-─‐ `ニニ´‐´ .'
              |   ',   .  ´ ̄` 、_ /
              |     ヽ./       {
.            l      |           `ヽ、
          |     !           \
           |     |                 \
            |    |                 ヽ
              |       !     ___ .. -──- 、|
          |      |  ,  '´    _.   ̄ヽ¨ヽ\
            |     |/    .  ´      \\|
         |       |    ,.イ          ヽ二,ヽ、
          |     /   /  !           ,∠_|/〉
           ヽ.'´ 「 「`l /   | 丶       ノ.  _,ノ
           l||_」_ {´      |\ \_..- ¨´   v'´
           ヒ「  ヽ、    _|  ヽ_,/         ',
           !  `イ    /└ T \.       ',


                                        スカッ   .____  __
               /.::/    `ト 、',:.::.:.. ヽ三=-              ./__/|/__/|
  |\三         /.:::/      /ト y.:.i:.:::.l\三==-           | イタ.|  |リ ア | |
  | \=       l ハ l ─     ● l  }-:.:. !::.\三三==-         |   チ|/|ー ズ.|/
  \.ヽ\=      l/i yi ●      ⊂⊃ l:.:.,!/.:.:.:.:.\三三===-       ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄
    \.ヽ\.      レvl⊃    。  l  }´/:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.\三三三====- 
     \`/>r- ,_   」 ヽ , ____,. イll  lヽ=:.::.::.::.:.::.::.:.\三三三三====-     ジェノヴァの支配時代にも、
       </、ヽ  ~'''TTト、 ハ,ヽ  l===l l l   ̄ ̄//- .,三三三====-         何度もコルシカでは反乱が起きているにょろ。
           ヽ、  .l l l ', ', \ヽ l ̄l l l   //  _)三==-
             `ー.l_l_l__', ',__ \yV/レ  〈ー'  ̄三===-


                                  //
                                    /∠___
                              ∠/      \
                            /./          \
                           /./  \_   _/  \     なるほど。地中海の真ん中にあるから色んな勢力に狙われる、
                         _,イ __|   ( ●)  (●)   |      だからこそ自分の身を自分で守る、という
                            {__  イ´ \    (__人__)   /ヽ     意識が育まれるんだおね。
                         //゙´    ` t──‐ ,イ´ ⌒ /  .i
                         //      / iー -  {    ./   {
   , . , .                  //        ./   、.   .}   ィ'    ヽ
  , ' : : : :ヽ           //        __./    ,ヘ.  i   .i    ∧
 ,' : : : : : : ';        /ニ/      /    >'´.   ̄}   {、    ∧
 ゙' 'ソ: : : : :,'       /:::/      /    /´      i   } ヽ     .i
,:;' : : : : : : :'、       /::/       /  /         i   i   {ヽ..__/
===;;: : :;;;: : :ヾ  /::/       /   ∠              i   i   ヽ._}
        ゛゛ヾ::/        {_.{_.{_.}_.}_ソ         __,ノ   i
     ゙゙゙ー;; :/                       '‐‐{_エ_}_)つ


             / ̄ ̄ \
           /  __,ノ 'ヽ、_
           |   ( ●) (●)     そういうこった。
.            |    (___人__)    そして1729年、その独立心が爆発する。
             |    └ー '´ノ
            |     ⌒ |            , ァァ┐
             i ヽ      |         ┌、  ///./ 7
            }、 `> ー-´-くヽ- 、___、 _ | l ///./' /
           _ノ >-ー< ̄/ :/ :: : : : : .7 ノ / ヽ_/' /
        __/ :}Λ:::√ У: : :/ : : : : : : / //  / 丿
     ,.-< : : : : :i /::::「 / :< : : : : : : : : / : |  /  /
    r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : ヘ  {  イ
     } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :/ : : : : : : : : : :「ム __厶┐
    f : :i : : : :i ,':::::::/ : : / : : : : : : : : :i : : |` ー一一'|
   / : :i : : : :i i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : :V : :| : : : : : : : |
  /: : : :i : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : :r : :|.: : : : : : : |







          ,,-'  _,,-''"      "''- ,,_   ̄"''-,,__  ''--,,__
           ,,-''"  ,, --''"ニ_―- _  ''-,,_    ゞ    "-
          て   / ,,-",-''i|   ̄|i''-、  ヾ   {
         ("  ./   i {;;;;;;;i|    .|i;;;;;;) ,ノ    ii
     ,,       (    l, `'-i|    |i;;-'     ,,-'"   _,,-"
     "'-,,     `-,,,,-'--''::: ̄:::::::''ニ;;-==,_____ '"  _,,--''"
         ̄"''-- _-'':::::" ̄::::::::::::::::;;;;----;;;;;;;;::::`::"''::---,,_  __,,-''"
        ._,,-'ニ-''ニ--''" ̄.i| ̄   |i-----,, ̄`"''-;;::''-`-,,
      ,,-''::::二-''"                      "- ;;:::`、
    ._,-"::::/ コ ル シ カ 独 立 戦 争ヽ::::i
    .(:::::{:(i(____                         _,,-':/:::}
     `''-,_ヽ:::::''- ,,__,,,, _______i|      .|i--__,,----..--'''":::::ノ,,-'
       "--;;;;;;;;;;;;;;;;;""''--;;i|      .|i二;;;;;::---;;;;;;;::--''"~
               ̄ ̄"..i|       .|i
                 .i|        |i
                 i|        |i
                 .i|          .|i
                .i|         ..|i
                .i|           |i
               .i|      ,,-、 、  |i
               i|      ノ::::i:::トiヽ、_.|i
           _,,  i|/"ヽ/:iヽ!::::::::ノ:::::Λ::::ヽ|i__n、ト、
     ,,/^ヽ,-''":::i/::::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ::::::::::::ヽ,_Λ
     ;;;;;;:::::;;;;;;;;;;:::::;;;;;;;;:::/;;;;;;:::::::::;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;;:;;;;:::ヽ


             , -―…-- 、
           __/  /  ̄ ̄¨ ー-` ==ー-
          /     /      、  \〈´
        / /  ,ヘ,イ     、 ヽヽ ヘ
.        | /  //~~! iヽ   ヘ ヽ ヽ\\
        ,| !   ! !  ヽヘ\ ___ハ l ヘ  ミゝ
       ,イ !   V  ̄ ヽヽ\ ヽ !   }!l
         !!|   !| tセエ  ゝ エケァ〉ヽ | !ゝ
        リW∧ i!     〈    レ ノリ    この時の独立への願いはこれまでよりも激しく、
             レヽi|、     '   /ル'     島民は老若男女を問わず武器を取り、戦いを続けました。
            ∨>、  'ニア , '
              ,| >、  /|
               __∧ヘ ` ´  ト、
             / V |  \_/|ヘ丶、
       , -‐'   /  |  <   > | \ `丶、
   /´      /   !  /ヽ イ `!ヽ/   `>、
.  / /! / )    \/ヽ´  | ヘ | ヽ     |  i
  | l | / /、/)   /  ヘ   |  ヘ|   |      !  !
  | ! il l,,ノ /ン') \  ヘ. !   !   !    │ |
  | ヽ、   ´ <    ヽ  ヘ. i   |   |     イ  !
  |   /ヽ--   〉   ヽ  ヘ!   !   !-─…ili  |
  〈  / ゛===/      ヽ ヘ.   |   !    |i  |


    /        /      /           ヽ
    .′        /      /      }     }  ‘,
    l           /      /      /    ハ   ‘,
    |        /      /      イ     / :.
  へ|         /     . ′/  / }    /  :.     }
 :′/|      ′___ /} /  /  .′ /     }   /
 {  , !      /   / `メ  /  / //     /   ′
.八 `|      / イ ≧=-<  / / ム-/ /   /
  \|     ″/ ヽ {:::::::::/ミメ彡  ィ≦z/  ′  /
∨  {     i|/   `込zノ  ´    /::::://″/
. ∨ ∧     |{             {`ー彳 :/  /
  }从{ V   |{     -‐;      〉 ノ :/ /
、/     ∨  |   ´  /  ̄ ̄`ヽ / :/ ´       翌1730年には独立を勝ち取る。
:i\     V ,! /   /   `ー==ミ}´  /         当時の通例に倣って王政を敷こうとしたけど、
:i:i:i:i\    ∨{/         、 、ヽ\:/          何と国王のなり手がいなかった。
==ミ 、i\  ∨           ヽ } }\\
:i:i:i:i:i\、:iヽ /           }ノ\ 辷}
 ̄`ヽ:i:\、ハ }       _ノ¨´:i:i} }i:\
    \:i:ヾ:/       / {:i:i:i:i:i:i:} }:i:i:} ヽ


             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
             / /" `ヽ ヽ  \
         //, '/     ヽハ  、 ヽ
         〃 {_{. -‐'' `‐- リ| l.│ i|    この時は神聖ローマ帝国からやってきた
         レ!小l.-- ,  ,.-‐‐,从 |、i|    テオドール・ド・ノイホフという男を国王に迎え、
          ヽ|l`‐-‐'  `‐-‐'.| .|ノ│   テオドール1世として即位させたにょろ。
            |ヘ.  r‐-、 |||! j  | , |
          | /⌒l`ニ`, イァト |/ |
.          | /  /::|三/:://  ヽ |
          | |  l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |


                       .-...、_
                   {:.`゙¨´:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.:......
                 ..<!:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:ヽ
              rイ:.r‐-:|.:.:.:.:.:.:\ :.:.:.:.:.:.\:.:.:.::∧
              |:.:.:.′:.∧:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:\:.:.:\:.:.:∧
              |:.|:.|:.:.:.|''''\:.:.トミ:.:.:.\:.ヘ:.:.:.:.\:.:.ゝ、
              |:.|:.|:.:.:.|   ヾヽ ヾチテヾト、:.:.:.:.:ヾ|'゙`
              /: |:.|:.:.:.| 士‐ ヾ\ 弋.ツ ∨\:.:.:.:|     この「コルシカ王国」は王を戴きながら
.             /:.:,ハ:i:.:.:l| 代ツ  \      ∨:| ヾハ     憲法が施行されました。
       , ¬―‐、//  ∨:ヘ    .:|  ゙      |:.:レ'|:/}
       /   \ }"     ∨:.ヘ    `′     /|:.:l:.:|′      名誉革命(1688-1689)から40年近く経ていましたが、
     /  ヽ`ヽ ノヽ     ∨:.:ハ    ー ´  / .|:.ハ:.!       ヨーロッパ大陸(イギリスを除くヨーロッパ)では
   /     \人_/      ヾ{ヾ>、     /  从从        初めての「立憲君主制」の成立です!!
 /     tく_//         }∧:i>ー―' / .∨ 丶
./   _ノー'’               // }    /  /   > .
l    Y             _....< / >―く   /        >- 、
l      |        ,. -‐ <     //|:::::::::::∧  /        /⌒ヽ\
l      |         /        "   }‐-、/ ヽ/       /        ヽ
l      |       ′           /:::::::|         /          '.
l      |     /   |        /::::::::::!           /          |


                .―――― ,
             /          \
              |              |
              |              |
              |    ゝ,_,ノ ゝ,.__ノ|
              |    (● ) (● )|
             }   (   人   )    だがこのテオドール1世は所謂「山師」
           _ノ ゝ   `ー ´ `ー´      詐欺師だった。
          ノ.:`.:,' ヽ   ´ ` /
       .<\.:.:.:.:` _ ゝ ,___, 'ヽ、
    ,_<.:.:.:.:.:.:.:.:\.:.:.:.:/{(  ノ  ハ.:.:`ー、
  /.:.:.:.:.:.:.:メ.:.:.:.:.:.:.:.\/ ゝ    >.:.:──── 、__,_,
 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:>,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{  /ヽ   _______ \ヽ,、
 |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ; ` 、.:.:.:.:.:/ヽ.:.:.:.:ヽ´ __\    ヘ   | '.` ,
 |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\.:/.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:> `ヽ__ `{  i  i  '.
 ゝ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:j ̄.:.:.:.:.:.::|i¨ ̄ヽ / ./ .{f_ 'j
   ヽ_.:_:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.::|i: / ヘ イゝ_iji´∥
    ゝ.:,_ノ.::.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::|i:〈`、´´.`>、.:i|゙ `
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      | l| |  |l  |        マジかおっ!?
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      |       /   /  / : }  ハ        ‘,               ....,:.:´, .
      |     ′  /  /  :/  / }i   }       ‘,           ....:.:,,  ..
      |     |  .′:/|  /__ /  } / リ__`ト、  ト|           , ):.:.:ノ .
      l!     :|   | / ナ7´ /    リ′´  リ ‘,:| リ         (:.:.:ソ: .
      |i:     |  ! ′x≦:气ミ   / ィ示ミメ }:Ⅵ          ,ふ´
      |ハ        | く {::::::::::} }      乂ツ{ ;  |         ノ:.:ノ
     へ、     rッ、|  ` 辷 斗       ノ  V   !    _  -‐ 彡
    {  ∧    Vハ|             、   }   リz==  ¨¨¨
   八 ( ‘,  -‐Vハ-‐__つ      ∠Т  ′V     テオドール1世はコルシカに上陸した後、
∨   \  ∨  / . ´ __       ー  /   |      島のあまりの貧しさに嫌悪を催したとされ、
 V {\   `¨/  / // ,-- `ヽ       /  |     即位から半年程度で逃げ出してしまった……。
  Ⅵ  \ 〈   / -┴¬ ` ′       ∧   }
  `    ` ヘ       、 }         / Ⅳ
        ∧      {ゝ'     -‐      }: /
       -‐:i:i:∧      ヽ   ′_       リ′
    /==ミ 、:i:i∧      ‘,  {:i:i:i≧=-
    /    Vハ:i:i:i:ヽ      }  ` <:i:i:i:i:i:i:i≧=- 、


.        /:::::::::/     ヽ ヽ:::::::::\
        l:::::::{:::l ,     ー-j从:ヽ::::::::.
        | ::i::ル{/     ●  !:: ト、::::::',
        l ::l::ハ ●   ,、_, ⊂⊃|ノ::::::::    その後テオドールは借金に塗れた生活を送り、
         ヽ::Viヘ⊃  ヘ _)  |:: |::::::::::::    1756年ロンドンで貧困の内に没するにょろ。
            `|l: :::ゝv-、_〕l_,.イ<|:: |_:::::::::::
          |l:::: i/  lフヘ_____j|:: |/ス、:::
          |l:::: |  l:::::::::V==|:://  ゝ::
          |:!::: fk__,仏\ヽ l/人/::::ノ
          |::l:: 下ミ彡\ヽV/  ヾ/


                   , '´ ̄`¨ー- 、_
               _,.-‐''"`::::::::::::::::::/`ヽ`¨ー-、_
               /::::::::::::::::::::/ヽ/,ヘ:::::::::\:::::::::`ー- 、_
            /::::::::::::::::::::/:::::/!::/!::::ヽ:::::::::::ヽ::::::::ヤ´ ̄
          /::::::::::::::i::::::/:::::://,、,、,!:::::::ヽ::::::::::ヽ::,、::ヽ
           /,.イ::::::::::::l::::/:::::://   !:::l:::::ト、.:::::::::!::::!ヽ::i
           /イ::::::ハ!:::!:::,イ/`¨'ー-、!:::l::::::!_」.::::::::!::::| ヾ!
           !∧::〈(`!!:!::,'|/ .r'ヒア`!:ハ::::ヒア!::::::::ト、::|
            !:::ヽ、_!:::::!      リ ヾ! l:::::::::! リ     そんな黒歴史もありましたが、
            ノ,::i::i::i::ハ::.!        _> ノ::/!:/      コルシカの人々は自分たちの国造りを進めようとします。
            ,.ハ|::,ハ| ヾ!、.    r‐-‐ァ ./::/ |/
          /!  レ'\.   \   `ニ´/|∧!         しかしそこへ、今度は我がフランスが立ちはだかるのです。
         /  ヽ   ヽ、_.  `i'ー-<`ヽ
        /     \   ,ヘ} 〈  ,' /  !
.      /         \/  |ー! ./    !    ___
    /,r-―- 、           !o| /    /  , '´      ̄ ̄ ̄`)
   / ,/     `ヽ        ∨{    〈 /   `ー< ̄j ̄ ̄
  ./ /        ヽ        |o!   //./    `'ー-〈 ̄
 //         !  /     .! | r'7 /ノ     ー--/
../           !  /      | ! .! !/      ,ー--'


        ___
      /      \
     / ー   ー \
   /  (○)  (○)  \    当時のフランスはまだ革命前、
   |     (__人__)    |    絶対王政の時代ですお。
.   \    |r┬-|    /
    (ヽ、  `ー'´  / ̄)ヽ
      | ``     ''|  ヽ |
     ゝ ノ      ヽ  ノ|


                              -‐-
                        / : : : : : : : :`ヽ
                   γ´ : : : : : : : : : : : : : :.
                     {: : : : :_:_:_:_:_( L _): リ
         γ´¨⌒ヽx=x    Yぅk‐-ミ―‐云=x`く
           /7 ノ    \ ヽ   Ⅵ {ヒタ` ヒケフ/⌒     コルシカの支配権はフランスも狙うところでね、
        {// , '^ヽ八 } }、  {J トーY ⌒Y,イ       独立運動を抑えられないジェノヴァと同盟を結んで、
        /  イ :、   `ー-‐=ミ `圦 ー^ー_くノ       我が国も干渉することにしたんだ。
        / ,.イ {<⌒ヽ、   ノ x┴\ ̄ /
     (._ / ハ  ト ミぅ: :`¨¨´ハ : : : : ヽ`¨ヾミメ、
          `\ ヽ_ ) V/ : : : ノ} : : : : : :Vヘ: :.Vヘ
               \_〉  ‘,: : : : :,┐ : : : : Vハ: : Vハ
                   廴__ ノ^ヽ: : : : : レ/}: : レ/}
                        {、__: :斗h}ニ{∩ト、        ルイ15世
                        }ニニニ{∪!ニ辷ケリ
                      jニニニニニニニニコ》
                       {ニニニニニニニニニフ
                       }ニニニニニニ才二}
                        /ニニニニニ/ニニニ}


       γ´       \                          γ´ヽ `ヽ
       /i         i ヽ                         j   辷≧x∨
      ./ .i!        i   ∨                     q     i゙ーi
      |i i!         i!  .∨      _ __                  |    .|}kj
      |i i!         i!    i       /i  /ヽ             ノヾー 彡ノ/、
      |i i!         i! ノ! |r x    i |  i  |       ____/ i .`ヾ彡/ i___
     ーi| ,i!≦三二 、ー, 、‐ヾ |:::::i  /| ミ彡ノ .j`ヽ     ./ |::/  \   /  .iヽ>o。
    _./ 弋 弋 て・孑 〈 辷彡 ノ .j\;/ i! ≧≠/  ヾ、   ノ  .|::´i`ヽ  ヽ _jー‐ ┘| | i! ヽ
‐=≦/ rf::::i≧=≦ ノ三》`¨¨   |  >o。.ー=彡∥   .)rf    .|:::::|  \ /    ./| | i!、,!i
  ./  ヾ::::ヾメ  ノ三刈       |     ヾメ .∥   .γ⌒ヾメ、 ,|:::::| 、__i___ノi!| | i!i!i!i
  /   ∧:::::ヾメヾ弋__     ,〈      i!   \ /   .ヾ`゙|:::::|  ¨`゛|   `゙i!i!| |,i!i!i!ii
. /     ∧:::::辷 `ヾ㌢    /  j        i!     \____,、!:::::|≦三 |二≡=i!i| |i!i!i!i!i!
 ー=≦三三≧=彡ミ≧≠  /  /   r―-- Jヽ       ヽ  `ヾ\::::::|    .|=≦三三i| |ノ卅从\
i!,、 ミ三二彡´  \  ー=≦´/   \::::::::::::::|     .∧  少ーx´ーzx .|三三三i!j| |i⌒ヽ ヾi
i!i!i!´  ノノヽ     .\    ./ / ̄i`゙::::::::::::::::|   |     ∧f´ γ´ ゝ-zx´≧=ーo。. ノノ|   ∨ j
i!ヾ彡     \    .\  //    .|::::::::::::::::::::|   |    ∧  !    廴ヾ≧三三≧ヾー    i´
゙i! ミメ\     ゝ-    Y        |::::::::::::::::::::|   |     ∧ヾミメ_k少ー‐γ三三/´≧ーo。.
 ヾ ゞ、 .\    ==孑i!        |::::::::::::::::::::|   |      ヾミメ二彡   /;:;:;:;//>孑j三三三≧
  i  ヾメ ミマ  \    ヽ     |i:::::::::::::::::::| .J       |i!三三三三 i;:;:;://   弋n∩fj三三
  i!   ヾメ      ヽ\  |       .|i:::::::::::::::::::|   ¨¨¨¨¨   |i!ζ⌒ヾー三 i;:;:;:|:|     ー-<


                       .-─ ー- 、           v  ',
                    /       ヽ、      _ゝ、 ヽ
                      ,           \     (  ̄` ー'- 、
                  |    _,.ノ、 ,ヽ、,__|    rへ、____   'ヽ       フランスによる干渉は1737年より企画されたが、
            >┴、 |    ( ●) ( ●).|    {  `、 、ヽ__,. ┴、     オーストリア継承戦争(1740)の勃発等により、
           / {  〉 l      `  ´ 、` 、´ |      ヽ  i 〉'    ヽ     フランスの対外政策としては後回しになる。
           /   >{ .|     ,′  ノ、  } |      |  l/  , -ー '´ `、
          j     /  |    `tニ"__, ユ′ !     |  ノ   /   _  }
         ノ ´    /   へ       -ー-   ,      '、 人_,.ィ  /::::... x、 {
    /⌒ン     ノ   /  |ヘ、        ,         ヤ   ゝ-ィ/     i  
─ --/ /     /    /   ;  }       丿       {     ,ラ       {_
::::::::::イ  .:...    r'´     /   j  |ト、 ̄ ̄ ̄ノ 、        \   i     トミヽ_
:::::::::::l ..: :: :::..        /    ;  リ  7イ´:::::::`VL        `ヽ       j }:::::. \
::::::::::::| : :: :: :: :: :: :.          |ゝ 」 `ヽ:::::::/  λー-、_      `‐ァ、    ./..::リ:::::::::
:::::::::::::! :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ..  .. .. .,ノ    ノ:::::::::ヽ   i:::::::ヽ`ー─-、_〈 ::ヽ、_/:::::/::::::::::
:::::::フ/ :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::.イ ∧   イ::::::::::::::::.|   |::::::::::::ノ::::::::::::::::::::::ト、 :::::/:::::::::::
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     l⌒l/ /        _, -‐_'ニ゙゙ ,-'゙´    l |゙ヽ、`i、
    ,へ | /       ./,, -'"´ /  ゙丶、,_ ,‐、,/,ヘ、. `i ゙' 、
   ,i‐-、`'n/       i"i    ,'_,-''´''''‐-": : : ゙' 、: : 丶 l  \
  ,-ニ‐、,  |        ゝゝ ノノ,,、-``゙゙゙´´ヾト 、`;  ゙リ: : :、ヽ
  /゙゙i    |        /|"゙''''´i/       リ l ノi、 ハi ヽ: : : l ゙i
 ./ミ i.    |       l i: : : /||        / リ "ヽリノ: i _ |:. ゙i
 ∩ /|.    |       | .|: : : l .il       '"  '   ゙リ: : : | ゙i |: |
 ∪' ゝ、 ___ゝ、     | |: :丶i‐''''""'''‐    イニ王ュミ|: : :| / |: : |     逆にコルシカ側はイギリスや神聖ローマ帝国に働きかけ、
     ,`´ /,\_   l:人: : ゙、l _;;土=、   ゙゙爪:::::::::}/|: : |/ |.: : |     フランス軍を抑える様に出兵を要請したりもしたにょろ。
    ,.' //∠ニヽ  ,"/i゙リ\|イ爪::::::キ     丶-" |: : ノ|  | / i;
    ヽ/ / i'"   \ l/ 'i l、 `,ゝ乂‐"},.  ,  ,、   i゙: : || | |ノ::i丶
     l\/|   ',  "ヽ  ゙i: `、: \`""  _,<゙´゙i  i': : .i'| | ト、_ノ_'i
     | / i    ',    \ |: `,: : : \   ヽi;,'`ノ,-‐/: : /'- | |\\ヾ、
     レ '、    ',     \: `、: : : | '>‐,,,-‐' ̄__,/: : l゙ _,,| |__. \\\
     ゙`T‐-ヘ   `,   \ 丶,_: : ,/" ̄、,    ./: : /   |.| ¨''' ヽヽ_\
       〉`ニ‐丶,,_ ゙,    \ ヽ~ラ、  `' ‐-ニ、 /: : : i__,、-. |.|-‐ ''´i `''‐-\
      ´、  ̄,`' \ `、    ` 、 ヽ.     ,゙  ,゙: , i    i.i   /     `'\
       `'、  ゝ  \゙,     丶';   ,"   i: : i |~'´'゙\.リ、  .イ
         ゙、     \        , ´ , -'"リ: /| | ノ ノ/ ヽ ヾ/i | _,、-、‐-、‐´
          ゙i     ;\_,   _,,_,イ'´  i"|: ノ リ/ //    ,/_,i'´|   ヽ: ヽ
          '゙i` 、   ;   `‐´l |  |   | l: | / .//     |: : : : |   ヽ: l:|
           | `、  ;     |'、ヽ ヽ   |/// /'        |丶: : 丶   ):|
           |          ソ、丶、_i, / / /‐-,,__   /ヽ: : : ゙ヽ  /: /
           ヽ       i‐´: \\‐ヽ/// ヽ、   ‐‐ト、_: ヽ: : : ヽ// |
            \    /: : : : : :ヽ \`|´__,,____    人ヘ |: ∧: : :


                ____
                , '´::::::::::::::::::, ' - 、:: ̄ ̄二 - '´
              /_:::::::::::_:::::::::/::,_:::::::::`ヽ`゙ヽ
            , '´~:::::::::::::/`ヽ/:::::::ヽ:::::::::ヽ、::::ヽ.
            /::::::::::::::::::l:::::::::::!,ヘ::::、::::\   ヾヽ',
           l:::::::::::::::::::::l  | l'''''ヘ ヽ   ヽ::::::::ヽ ヽ.
           j::j     _l:::::::l!.|  ヽ_::ト、::ォ'´:::::トヘ
           /イ::::::::::::::ノ }:::::::ハ.!, ''´,_〉、! ゙仡:::::::| ヽ.
           ′リ:::::::::::/ .ハ:::::::l   __`ヽ、Y、:::l    そして1755年、パスカル・パオリによって
            ヘ::::|// .ム-,..,.j  ´ ` ノヘ:/     「コルシカ共和国」が宣言され、
         _   ノイ.ヽ! ' ' !      , ィ'|      新憲法の草案作りが僕に依頼されることになります。
       /   `ヽ   フ入      ー'ィ'ヘl
       i::.....    ;\...-ー 、 /⌒ヽ _ノ、 `
       ` '''''ー- 、::::/ ,.. .  `/:::   〉‐ 、 ヽ
         / .ソ'    : /::.   /::  〉  }
        / ,... i:.       :,'::.   /::  ./ヽ. j
       /, '´   |::       |ヽ.:..    :':://
      //      !::.    i::.:.:`:‐"ー、_,ノ ./〉
     j j     ,/ヾ;:....   /:.:.:.:.:/    ,._ll′
     l |    :i   `ー::':.:.::.:.:./      /


        ∩⌒ヾ
        い   )
         、 . ノ
         |  | / ̄ ̄\
         |  |./   _ノ  \
         |  |   ( \)  l
         |  |   (⌒ (\)   
         |  |   / ̄(__丿     それが採用されたことが、
         ト    /ー、/       冒頭の言葉に繋がる訳だ。
         |     \ノ
         |      )
         |      /ヽ
         |      /三)
         ノ     〈  ̄
        /   _  ⌒ヽ
       /   /  |   |
     /   /    |   |


               ____
             /      \
           / ⌒    ⌒ \
          /   (●)  (<)  \     じゃ、これでコルシカは
            |      (__人__)     |     独立を達成したのかお?
          \     `⌒´    ,/
         /_∩   ー‐    \
        (____)       |、 \
           |          |/  /
           |        ⊂ /
           |         し'
           \   、/  /
             \/  /
           _/  /``l
          (____/(_/


                ___
              . ´    `丶
               .イ          ヽ
            /              '.
           ノイ /  ,  i  '.    i
         _,. .-‐Ⅵf.イ}/j∧ハ:i ハ{
        .イ:: f   从ィ芒 , 芒从/       1768年、財政が逼迫したジェノヴァは
.    _,. イ::::::i::::∨    ト . - r个j`ヽ      コルシカをフランスへ「売却」する。
.   r<::::::::::::::::l::::::∨   !   厂  :/.j::::ハ
  {::::::::: `:::::::::j:::::::::ヾ  | リ  / /:::::::i      ジェノヴァやフランスは、当初から
  ヽ::::::::::::f⌒ '7:::::::::\ { / /. イ::::::::::l       コルシカの独立を承認していない。
    ヾf´ ̄ つ:':::::::::::::zー-ミァ´::: l::::::::::::!
      ヽ、__〉:::::::;__/    i::::::::::l::::::::::::!
      /:::::::::::.:ィ/,       !:::::::::l::::::::::::!
    /:::::::::::// ./     .厂`ヽ!:::::::::::|
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:  {::::::::::::::/i: f   l:::::::::::::::/.: : : : : !:::::::::::|
.  ヾ:::::::::/ :!:l|   l:::::::::::: :'ヽ、: : : :!:::::::::::|
    ヽ∠__:j八  l::::::::::::/  \: : !:::::::::::|
.        乂㌫=j::::::::: :′   `''1::::::::: |
        ` ̄l::::::::::ハ     l!::::::::::j
          l:::::::::f! '.     l Y―1
           l:::::::::ハ '.     l |  !
             f´三辷ヽ     j l  丶
             |    } ̄ ` ー‐ '′l_f´~ヾ〉
             `ー‐'′


    /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:.:.:.:.:.\
    /.: .: .:.γ「| ヽ: : : : : : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
   ': : : : : :{ Lーュ }: : : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}
  {: : : : : : ゞxzz=イ -‐=ニ二≫≧=x:.:.:.:.:.:.:/
   、: : : :> ´: :: :r=≦¨ ` ̄´ }三:γヽミ〈     そこで我がフランスが、本腰を入れて
    >´: : x=zz、´F゙fヒフ>   互ミ/ん }三}     コルシカへ侵攻を開始したのだ。
.  (_ x≪ヘ´込フ>| l- ‐      Ξミ})リ三}
.       ハ  ´|  、    ,.イ    Kノ`ヽ
       ’、 ゝノ乏≧辷彡'    | |   、__
       {{、x彡≦=≠ヽ      }l    ) : : : :  ̄: ァ===ァ-
         `¨ヘ \{{: :: : ',    /|  /: :}: : : : : : /ニニニニ{: :
           \ ヾ==彳    , ′.! /: : r__fニ二x¨ヽニニ二|: /
            \ '⌒  /  /: : : :(_{_: : -‐x.: : :.\ニ|/ :
             `ァ=≦´_ ,/ |: : : :(__{__: -‐x : : : : : ヽ|: : :
            ∠{: : : \: : : : : :!: : :(__{: : : : x:: : : : : : : : :、 :


. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .,ィ´ ̄`ヽ. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
. . . . . . . . . . . . . ..rュ__,_lュ、 ̄`ヽ,j___.   ,ri. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
. . . . . . . . . . . . . ..|__| !  了_,「jー'フー- 、  `T´ ,i|. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
. . . . . . . . . . . . . ..``ゝ- <´ ̄T'´,イ─-、;.;.;ヽ,/ ̄`ー'. . . . . .,、-─ 、. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:``> ヽ、二r‐-、 )).;.;.;i、..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!, -─‐゙i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:
..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./    j `ヽ /.;.;.;.;.;j ゝ、..:.:.:.:.:, -(_((__,、_,)-、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:レ'´`ー'´ `ヽ,j´;.;.;.;.;.;.;ノ>ニ>`ヽ:.Λ;.;ヾト, ,ム /;.;.;/ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:dト'"´=-``ry´ィ'´ ̄ ̄ `ヽ kj// `ゝ;.;`ー‐'ヽ;./  |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:rrェ、____r‐ュゝjr _、」」//   ,人    j,ノ/  / ,!;.;.;.;}.;.|.;」、  j.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.
.:.:.:.:.:・====| ∵∵∴T二ゝ-ゝ ノ!イゝ-‐'´ ``ー'´`、ヽ  `ゝ,r「三三ニii|=====・.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Q二二)‐-、|,j,j,j``ヽ:::,!'´  _ _ ,,、---、 ゙iゝ-、、j `カ  `ーY」´ ̄.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ゝ_ ヾ、|!;.;.;/::,!  ,イ´-='´; ゙''‐ ゝ-',-‐r-、 r、|__」ゝ、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,ク_ノ`ヽ'´::,〉''´〈i、  シニニ」 ,!/.:.:.:.:/  /i l、 , ィ ´  ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ    /`ヽ.:,ゝ-‐「 ̄`ゝニニニニ,rイイl ゝr-r-r-o ゙i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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         ___
        / .u   \
      /((○)) ((○))\
/⌒)⌒)⌒).::::  (__人__) l_j :::\     /⌒)⌒)⌒)     ジェノヴァは都市国家の一つ、
| / / /     |r┬-|     | (⌒)/ / / //      けどフランスはヨーロッパの大国、
| :::::::::::(⌒) U .| |  |    /   ゝ  :::::::::::/      戦うには分が悪すぎますお……。
|     ノ    | |  |    \  /  )  /
ヽ    /    └ー.┘    ヽ /    /


                               ,. ~
                            ノ
                 __      .:;. ~
               /       ヽ . .;
              /        ,  }. ||_
              |     __,.ノ ソ /.||_. .\      結局は1769年5月7日、ポンテ・ノーヴォの戦いでの大敗を機に、
              |     (●  / ̄ \y .\     パオリがイギリスへ亡命して戦いは終結。
              |      r   ノ/./ ̄   .ヽ
               |        `-ー´{/ミ/     ヘ     翌1770年、コルシカは正式にフランスに併合された。
                |  }         ´ {./ ヘ       ハ
                 |   '丶         ヽ__).\     _.ト、__
                  |  \ ` - 、 ___j丿    ヽハ/>ー弌┐
             r二ニ==- 、,__ _「       7/ : : : : : : ',
            / : : : : : :>、 λ::;;}>- 、  〈 : : : : : : : :.∧
              /_/.: : : : : .\{ ヽ:::ヽ :.\> 、_∨ : : : : : : :.∧
          /_____、: : : : : : : : . \ヽ:::::ヽ :.\: :.:.∧ : : : : : : : :∧
        / : : : : : : : : : : : : : : : : . \ヽ::::ヽ : :\:..∧ : : : : : : : :∧
       / : : : : : : : : : : :\ : : : : : : : :. \'、:::::. : : .∨∧ : : : : : : : :∧
        / : :.:.:.:.:.: : : : : : : : .V: .:.:.: : : : : : . `、:::::::. : : V:∧ : : : : : .:.:.:.∧
      У : : : : .:.:.:.: : : : .:.:.: : : :.:.:.:. : : : : : : `、::::::: : : ',::.∨ : : : : .:.:.: :∧
    /´ ̄¨¨. : . .\ : .:.:.:.:.:. ノ: :.:.:.:.:. : : : : : : ∧::::::i : :|:::ハ : : : : : :.:.:.:.:.: }
  / : : : : : : : : : : :.\::.} .:.:.∠: : .:.:.:.:.:.:.:. : : : : : ∧::::} : :|.:::::.. : : : :.:.:.:.:.:. /
/ : : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨八: : :.:.:.:.:.:.:.:. : : : : : : : : Λ::i : :|--<.:.:.:.:.:.:. /
: : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : __/.:.:.:\:.:.:.:.:.:: : : : : : : : : : : : V : :|     ̄¨¨
: : : : : : : .:.:.:.:.:.:.:. : : :ィ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : : : : : : : : : : : :|
: : : : : :.:.:.:.:...\: : / \ : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : : : : : : : : : : |
: : : : : : : :.:.:.:.:...∨    ∨ : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : : : : : : : : : : |


              _.............._
            _ ,..:':´::::::::::::::::::::`ヽ、
        ,..:'´:::`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ.
.      ,:':::::::;::::::::::::::::::::::::_:::::`ヽ、:::::::::::ヽ
       /:::::::/:::;::::: -一 ´ `ヽ::::::ヽ:::::::::::ヘ
     /:::::::/::/        ___ヽ:::::';::::::::::::ハ
    ;::::;:::::|:::| ,.-一-    ´  ヘ:ハ:l:::::::::::::ハ      この40年に及ぶ戦いを
     |:::l::::::l:::|   __      ,.ィ={トjハ::::、::::::::l     「コルシカ独立戦争」
    l::ト.:::::ヾl、.ハ::::::ヽ     ト.::::::|` |::::|〉:::::::|     と呼ぶにょろ!
    ヾ: l::::::::ヘ.  vこノ  ,   ヽツ ハ::::|:::::::::|
      `l:::::::::ヘ、`¨´  _..、   /'::::::!::::::::::、     パオリは今も「コルシカ独立の英雄」と
        |::::::l::'‐ヘ、  「  `'|   ,.-'、:::::::|::::ヘ:::ヘ      称えられているにょろ。
       |::::::|:::::::::`::-、_` ー '_..イ   l:::::::|::::::ヘ::::ヘ
      ,:::::::;!::::::::::::::::;::ヽ`¨´  |  |:::::::ド-、::ヘ::::ヘ
      /::::::/:::l::::::_;r'  |  _, ヘ  ー-'、  `‐ヘ::::ヽ
      /::::::/::::l;r' /,、 /´ /  ノ   ,   ー、  ヽ:::::ヽ
.    /::::::/::::::! // l ∧  | /   / /    ヽ.  ヽ::::ヽ
    /:::::::/:::::::l. ` ヽヽ` |l  ヽ、|  r′ /   }ヽ ヘ:::::ヽ
.   /::::::::/::::::::l    /  ハ、  `ヽ! /  / l ヽ ヘ::::::ヽ







     ___
   /   ヽ、_ \
  /(● ) (● ) \      随分と長いコルシカ史解説でしたがお、
/:::⌒(__人__)⌒::::: \     これフランス革命と関係あるのかお?
|  l^l^lnー'´       |
\ヽ   L        /
   ゝ  ノ
 /   /


                  } 、       .イ ヽ、
                  ヽ__  ---ー ´ >´ >、 _  __
                    'V  _ >´  /. : :/ : : : : : : : .`ヽ      大アリさ。
                       「У...ヽ   / : : : : : : : : : :/: : : : .`、
                    /{::::::::∧ / : rー、 : : : : : : : :_: : : : : . ',      コルシカは本来イタリアだったこと、
                   __,∠ : :.}⌒〈 У : Λ V : : : r':/ { : : : : : : ',     そして1770年からフランス領になったこと、
              / : : : : : /:::::::i /r⌒、ハ, ∨ : ,' :}  } : : : : : :、'.,    これがある男の人生に多大な影響を与える。
             ,' : : r._:_:_:_:.{:::::::::i/: (\ \:、 \」.ノ  { :/: : : : .ヽ_
             Λ:/  ___ノ::::::,' : :(\\ '\   ¨   Y: : : : : : : : i
            //__∠Z )i::::::::,': : : :\\\ ヽ、    }.:.:__ : : : : : .',
             ノ{ /" _____ `} i::::::::l : : : : : .\ヽ、_       トマ、`<__: : !
           / ::!  ¨_ ̄ Y. :i:::::::l: : : : : : : : :\       ヽ  :} } : : : ヽ\'.,
             /: : :!    `、_j : i::::::l: : : : : : : : : : : :>.、    ノ.ノ. : : : : : : : }
         / : : : :}    r } : :.',::::l : : : : : : : : : : : : : : .`ヽ、_//. : : : : : : : ,'
           / : : : :/   ト、イ : : .∨ : : : : : : : : : : : : : : : : : :>イ : : : : : : : : : :ノ


         ____
        /― ― \
      /(●)  (●) \
     /   (__人__)     \     それが最初から言ってる「ある英雄」かお。
      |    ` ⌒´      |
      \           /
        /         \
       |   ・    ・     )
.     |  |         /  /
       |   |       /  / |
       |  |      /  /  |
      (YYYヾ  Y (YYYヽ |
     (___ノ-'-('___)_ノ


.               / ̄ ̄ ̄ ̄\
               /           ヽ
           /             |
           |   ヽ__,ハ__ノ|
           |     (● ) (● )     その男は1769年8月15日に生を享けた。
           }     (  人_)     ポンテ・ノーヴォの戦いの僅か3ヶ月後だ。
           |ゝ      ̄―'  |     そしてフランスへの併合は、生後1年のこと。
          ノ.\\       /
         .<\.:.:.:\\____/      しかもその男は、後で触れるようにイギリスで生まれる可能性もあった。
.    , <    /\:::::::::::::二l \
   /_     /  ヽ_/、_」lヽ\\_
  {    \   /     |::::::::::::|\ \  \
  ヽ       l L__  |::::::::::::|  \ }__ |
    )    i| /   |:::::::::::|   |   | |
   {       | |. 〈    |::::::::::::|   │ │|
   |     Y  ヘ    |::::::::::::l     \ |ノ|
   j       |   ヘ    |:::::::::::\    || |
  /      /    ヘ   l::::::::::::::::ヽ   | |
  /     |      ヘ  |:::::::::::::::::::{===j\
  |       |        ヘ  l:::::::::::::::/|   |:::::ヽ
  l 二ニーイ         ヘ |:::::::::::::{ l   |:::::::::::\
  | ´    l,ゝ、      ハ l:::::::::::::| |   |:::::::::::::::|
  ヽ     \`ー、      l:::::::::::::| |   \:::::::::::|
   \       \ `ヽ、   \::::::::\__/::::::::::::|
     \     \ `ヽ   ヒ][二[二二]〔_::::::::|
      入_     ヽ  ',  .|::.::.::.::.、::.::.i::.::.::ト、::::|
     / /:\    ノヽ   /::.::.::.::.::. ̄`ゞ::.::.::ヽ:|
      | ./:.:.:.:.:.\  {//::.`ー' ::.::.::.::.::.::.::.:{::.::.::.::.::.:\
      | ,:.:.:.:.:.:.:/`ーク::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ、::.::.::.::.::ヘ_
      | |:.:.:.:.:./   {::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:l
     V:.:.:/    ヘ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:'::._::.::.::.::.::.::\
      レ'       ヘ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.γ ̄::.::.::.::.::.::.::.::.:\
                 ヘ::.::.::.::.::.::.::.::.::/ ⌒ヽ、::.::.::.::.::.::.::.::.:\


        ____
      /      \
     / ─    ─ \
   /   (●)  (●)  \     ということはつまり……。
   |      (__人__)     |
    \    ` ⌒´    ,/
    /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
   /      ,⊆ニ_ヽ、  |
  /    / r─--⊃、  |
  | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |


     |                 ゙
     i!、                  i
      |! \    i!           |
     ! 、_ヽ  人、__,x≦_        |
     ,:  ̄ミヘ !,彳¨弋_ソ )        |      コルシカのフランスへの併合が少しでも遅れていたら、
     |     i  `¨ ゛ '';:.:': .        !     或いは出生のタイミングが僅かでも前後にずれていたら、
    ハ (   !     、  : :;     ,      この男と全ヨーロッパは、全く違った
    r‐ ヘ ー ゝ ___.ノ, ゛ 7   リ !      歴史を辿ったかもしれない………。
    人  ` 、- 、`    i!  l   .イ/
    ハ    ` -.、   |   } / /  {    _
     l          ̄    |´ /  ≠´  ̄~ |
    }            i! ムイ      /
.    {              j ´        /
     )              /      _ -―-` 7
    ヽ_             /     〃      {
       `ヽ          /     ´         \
      ,、  `l _ -- _ i!   /               `ヽ
.     / ` ¨´     ` ー≠
                   i!


              |ヽ/|_
                 \   /
     ___       |__>
   /ヽ、 _ノ\
  / (○) (○)\
/   (___人__)  ..\      「全ヨーロッパ」ですかお!?
|  u  ノ   ヽ,   |
.\   (/⌒ノ´フ   ./
  >   . ̄ ̄´  <.









 \                    /
   \  丶       i.   |      /     ./       /
    \  ヽ     i.   .|     /    /      /
      \  ヽ    i  |     /   /     /
   \
                                  -‐
  ー
 __                                --
     二     1769年  8月15日            = 二
   ̄                                 ̄
    -‐                            ‐-

    /
            /               ヽ      \
    /                    丶     \
   /   /    /      |   i,      丶     \
 /    /    /       |    i,      丶     \


       / ̄ ̄\
     /   _ノ  \
     |  ─(●)(●)
     |    i! |!_人! |!
     |    |! i!⌒i! {      生れたか!
     |      i!j   !_ノ
     ヽ        }       カルロ・マリア・ディ・ブオナパルテ
      ヽ     ノ             (1746-1785)
      /     く


          , _
       __≧::::\ ト、ト、
      ≦:::::::::::::::::::::::`::::ヘ|:)
     ,r'´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
   ., ' ::::::::l::l´::::::::::::::::::::`l`l:::::::::\
   ヽル:::::::|::|ノナヽノナ弋:|::|:::::::ト、|
     レ:::(|::|(⌒) (⌒)|::|):::リ      えぇ、男の子ですよ。
      .|::::|::|  .r─ァ  .|::|::::|
      .|::::|::|ゝ  ⌒  ノ|::|::::|
     r 、::::∩::>ァrュャ<::h|;'")イ         マリア・レティツィア・ブオナパルテ
     ヽ.ヽノ {rう| {::} |ヘ .}ノ'//)              (1750-1836)
   ⊂ニ r‐ ノ { {::} | ど ‐ ,⊃
      (ノヽ ヽ.ヘ{ ..{::}...}/./ ` '/


                  , ィ ´  ̄  ー―- 、_
                  /              ヽ、
                /        ...    ...     ヽ
            /, ,  ,::       :ヽ  ::ヽ     ハ
              , '   ' / ::/i  ::,  :: ` ゛    .., , :::  ハ
            / / ::/...., ....., ,  ...,  , .....  ヽ;   :::::l , ::: ' ,',
         /:,/ ::/ :::/ .:::::i l  ::::l  , ::',:.  i   ::::i:. l:::::: ':.!l
         ,'/, .::::i :::::l .:::::/l j  ::::l ハ :ヘ::::. i  :::::l::. :::::: l::lヘ
        y i :::::l :::::l ::::i ,:ハ  :::ト,ト、ヘ ヽ_::. |   ::::l::;:::::::::l::jベ、
         '  l ::叭 ::::',''''T''‐ll-ヘ :::!ヽ-<,ヌ´_ヘ :l  :::::l´、::::: l::i    夫婦は12人の子供に恵まれた子沢山で
           ,.:::ハ::::::, ::lオテふ へ:',ヽ rッニヨホハ  ::::i  i::::ノ:/     (ただし4人は生後間もなく死亡)、
          ヘ:l ヘ:::::ヘ',゙ヘゥ::カ    ムゥ::::タ j  ::::i__ノ:::∧l      今回生れたのは第4子の三男だった。
           ヘ',  へ、,::ゝ`‐'   ,    `ー' '  ::::j:::::::/
                !::ヘ/´ ̄ `ヽ       , .::::イ::/i/
                 ,,∨  _r-、 ゙i   , イ /,ノi/〈;フ ̄i
               j_/  r' 、 \ヽ_、 ' /' ' /    !、
                 ノ/ _  r\ヽ ,ハ/i   /      \
                ! ( , - 、 ヽ ! '  i‐' 、 /    ,,,ィ;彡≡__,,\
              i  t ‐ 、゛j    l、ヽ >   彡'',´ ''゙´   `i
                〉 `ー- t i     l ヽ    》 /        }
                j 'l   ' ノi {    j`i/  ∥ // /          l
.              ∧ミ `ー-' ッ{勹, -'゙ ,彡ヘ_ ∥ / i /          j
              i ∨ミ==彡'}ハzz;≠″ノ ` 〈  l/           /
            メ  `ー '´ ノ }、´_, -'´     ! i'        / |
            /       /  ヘ           ∨       / |


            -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
             / /" `ヽ ヽ  \
         //, '/     ヽハ  、 ヽ
         〃 {_{`ヽ..   /リ| l │ i|
         レ!小l●    ● 从 |、i|    けど長男は夭逝しているので、
          ヽ|l⊃ r‐‐v ⊂⊃ |ノ│    彼は事実上の次男にょろ。
        /⌒ヽ__|ヘ  ヽ ノ   j /⌒i !
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│     そして彼は、その長男と同じ名前を授かったにょろ。
.        /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ソ
       `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡'ノ


               .ノ 、 、
                  ≡ ≡) l
               (人__) |    ナポレオーネ・ブオナパルテ
               ヽ    ノ
              (ξ___)
                    |   |
                    ゝl   |
                   `(_ノ


      / ̄ ̄\
    /    _ノ \
    |  ―( ●)(●)
    |     (__人__)    「ナポレオーネ」の名は私の父ジュゼッペの弟(当人の大叔父)と同名だが、
     |      |r┬| .}     そもそもは父方の曾祖母(当人の高祖母)マリアの実家ボッツィ家に伝わる
     |       | | | }     洗礼名に由来する名なんだ。
   ,..-'ヽ     `ニニ }
  ./::"::::`ヽ、.,__ __ノ ゙
 /::i::::::::::::"'弋'!ー',イ>|'_ノ´`ー -,,_ _
. }:::゙|::::::::::::::::::::~゙:_戈;f"  、    イ/ `i
/:::::::!;:::::::::::::::::::/',r.テ    \xー.ォ、__ノ
::::::::::::ヾ!:::::::::::::l .l r'   ` 、_冫y"
:::::::::::::::::\o:::::l .ト、  ヽ,_ノ"ー'
:::::::::::::::::{::::{\代 l>ー、,_ノ


      / /   /   /  / /  /!   /  l   !  l  、 丶    丶 ヽ
   _∠‐ 7  /   /  / /  / l  /!  ハ  l  ハ l  l   丶ヽ\!
     /   /!   '  / /  / l / l  ハ  / /  l l、 l    〉、l ′
      /   / l    ′/ /‐‐/- .l / l /  l / /-‐-l Lヽ !   ハl
.    / _ / /l   ' /l/l /  l/  l /   ! /   |ハ Y !  | ′
   // / / !  l / リ l /___    ′   ´   __」/_ l l l  ヘ
    '   /イ  ',  l'   fr"チ卞ミヽ        ,rチ千卞>y j ! 、 _\       「ナポレオーネの名は叔父(伯父)と同じ」という記述が各所で
     // !  ハ  ヘ  l.バrj::::.::ト         lr,:::::.::j /,/  l 、\ `      散見されるけど、カルロの父(当人の祖父)ジュゼッペの男子は
_     /´ l / Y^、 ', ハ ゙ぃ_シ        ヒ_.ソ /}  lヽl\. \     セバスティアーノ、カルロの2人だけ。
        !/  ト ヘ ',  ハ        ,        /イヘ. ! `  \. ヽ
        ′ l/ヽ_ヘ. ',  ヘ               / /  ', l      \ヽ    そしてジュゼッペの父(当人の曾祖父)セバスティアーノの男子が
            ' ,´ }、ヽヽ丶       rヽ      イV    ',l        ``   ジュゼッペ、ナポレオーネ、リュシアーノ。
           l   い,、\ヽ> _       , イ、/     '!
          l  l ′\Nヽヽ`コ ー-‐ ' ´ {`>'-――‐ ¬ 丁卞ー-、      つまり名前の由来は叔父(伯父)ではなく大叔父が正解。
          l  j  __ヽ‐'´_rノ       Y        | | |   \
         _ _」、 ヽ´      /´  ___   |        | | |     `丶‐- 、
      ,r‐-'´`´  ;  ゙!      |  /   `‐-l         | | |    /     \
     j  、  i´    V _, -‐亠、´ / ̄`‐-|         l l l    l
     rr'   ヽ  ヽ   ´  _, イ ´ / ̄丶 」         l l l    l
    ハ  '、 ヽ、_冫  _ イ´  l_/       |         / / /      l     \
    /ハ、_ハー‐'ニ‐--‐'´ /     l        |        / / /      l       ヽ
   // 厂  `ー-- ´ l     l       l       / / /       l!      ヽ
   ///             〉      !        l      / / /     / !―--  _


                  / ̄ ̄\
  m n _∩     / _ノ  ヽ、_ \      ∩_ n m
⊂二⌒ __)       | (●)(●)   |      ( _⌒二⊃
   \ \.       |  (__人__)  .|     / /
     \ \.    |   `⌒ ´    |    / /     言葉だけで見ると意味が分からないだろうから、
      \ \.  |           |.  / /       表にするとこうなる。
         \ \. ヽ       / / /
         \ \ヽ  _   / /
           \  ̄`  , ' ̄ /
           /          /





ブオナパルテ家系図(マリア・ボッツィ以外は男子のみ)

ジュゼッペ=マリア====マリア=コロンナ・ディ・ボッツィ
              |    ※ボッツィ家はコルシカ最古の貴族
              |
              |
          セバスティアーノ
              |
              |_________________
              |            |            |
        ジュゼッペ=マリア    ナポレオーネ      リュシアーノ
              |
       _____|
      |      | 
セバスティアーノ カルロ=マリア
              |
              |_________________
              |            |            |
         ナポレオーネ(夭逝)   ジョゼフ      ナポレオーネ  (以下リュシアン、ルイ、ジェローム)


          . -─‐- 、
      /        \
     / ̄       ̄   ヽ.
      / >    <     ハ,4L_      昔の人は子沢山が多いとは言え、
     :  (_ , 、 _)      ノ  /     よくもこうはっきりと系図が残ってたもんだお。
     ゝ.  `ー'    _ <  /
      >,ー一 ""   ,/
   , <´ /         /
   1  _ イ        |
     ̄_i          ∧
     .´              `ー-.
    i     r‐- -‐、       i
    ゝ、_i      `ー─一'


                   _ ,. '´ ̄ ̄ ̄ ̄ `  、
                     ̄              ヽ
              /    /"  ` ヽ    ヽ     \
             /    /      ヽ         \
             / /  , /         ヽ  ハ       ヽ
               / / ,  /               ノ !    ヽ   ゙
           / /  「 「 /        `ヽ、 l| i  1  |   |
            '   { __{_ノ__         ,__` ノ |  l   !    !
          | ! l ! 、 !.f;;;;;;゙i       .f:;;;;;;゙i  i、ト    |   i|
          レ| '"」  | ゞ- "       ゞ- " ノ ハ   !ヽ  !|
            、 | i ―、              ,.― ―、   | !  .!     ブオナパルテ家はコルシカの貴族なので、
            ` ! !.―'    ヽ__人__ノ   ゙ー ―'    | ノ   |     家系図はしっかりと残っているにょろ。
      /´ ̄`ヽ    | ,ヘ      、    ヽ      i   /´ ̄`i .!     
      /     ヽ_ |  ヽ     ` 、__ノ        j ./    | .|
      \   /:::::::::::|   i` 、_          /--, /     ./  l
       \ ,/::::::::::::::!   レ´ ,.丶 _,    ´|  / /    /   !
        /:::::::::::::/|   |   ヾ::::::::::i 二二 /:::::「,ヘ      ∧   |
         /::::::::::::/ !   !     ヾ:::::::!--/:::::::L `、 _ /  ',  |
        ` 、 / .|   |     ヾ::::', /::::::::::/ヾ::::::::::::::::::::::ノ   !
.           ` \. |   |      `゙∨:::::::::/  ヾ::::::::_彡'     !


                               _ ,.、
__________________,|i i| jUヽ             _
-─────────────────|i i|イ_!_iヽー──────i.T iー、
__________________.|/     ` .-─────Lj    ハ
───────────────── ′       ハ        \´    .j
                         ―|          i        i    i   私はパオリの副官として独立戦争を戦ったが、
                       /   |   __,ノヽ,_.|         |    |   戦局の悪化でフランスに投降した。
                     /   ,イ.   ―(●)-(●),         j    ハ
                   /       \  (   人 )/        /     i    そして併合後も、家柄と功績を尊重されて
                   /          ̄`ー―-<___,. -――<´    |    フランス貴族となったんだな。
                 /                               !
               /                             >゙
               i                     ____≧=- ¨
               /            ,イー─── '''¨
               i           /
               |            イ
               i             |
                 ′         j


             , _
          __≧::::\ ト、ト、
         ≦:::::::::::::::::::::::`::::ヘ|:)
       ,r'´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
      , ' :::::::l:::l´:::::::::::::::::::`l`l:::::::::::\
      ヽル:::::|:::レ⌒ヽノ⌒ヽ|::|:::::::::ト、|    ジェノヴァは共和政で爵位がなかったけど、
        ヽ:|:::(●) (●)|::|)::::::リ     ブオナパルテ家はそれ以前からの貴族で、
            |:::|i   ャ-ァ   .|::|::::::|      共和政下も市議会等で要職にあったんだよ。
         ト、_.|:::|:ゝ、   _ノ|::|::::::しi     ちなみに私の実家ラモリーノ家は、ジェノヴァの軍人の家柄。
        {::::::|:::|:::::::エ二」::::|::|::::::::::}
        ヽ:::,り─∧ハ::ハヾリ─-.<
         /:i .y / ヘ マム Yヘ`ヽ ヽ


         ,.-、
.        /゙(_ )、       ___
.        ( _ノ" i     /       \
         ゝ、 〈  /   ―   ― \
      ,〃 ヘ   ト/   ( ●) ( ●) ヽ    まぁ現代日本でも、明治以前の名家が
      7 , 弋 │     (__人__)   |   今日も地元で大きな顔をしてる、ってのは
     i !  \ \        し′   /    よくある話ですお。
     ヽ ゝ、   .>         _/
.        `>`- ,_   ,.-、       \
.         〈       ̄  ´)       |   ハ
          ゝ--― -、__.ノ        |>  !
           |        /`''" _/
            |        `く__, ィ"


    {   .∧
    iゝ、__l:.:.:.ー.、___
    ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ̄ ̄`ー.、_
     ヽ:.:.:.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ー..、
   . /:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
   /:.:.:.:.:.:.:,:.:l:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:、:.:.:.:.:.:.:.ヽ
  ./:.:.,:.:.:.:.:.i:.:l:.:.:.:.:ヽ:.:i:_:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.ヽ
 /:.:.:.i:.:.:.:.:.l:.六:.:.:.:.:ハ´ヽ:.:.`ヽ:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.l
 l:./l:.:.:.:.i:l:.l ヽ:.:.:l ヽ:.l\:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.l
 !'   l:.:.:.:!:l,ィぇ、ヽ:l ィ=卞、ヽ:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ_
    .l:.:.ハハ{tィ   ` {:i:::i:} 〉 }:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:iー'⌒
    V .i:l し'    弋:ソノ ノイ、:.:.:.:.:.:ヽ:.:,ヘl
       !{   '         ζソ、:.:.:.:.:l/ .!      けど投降前には、実は
       ゝ.、  r‐、       ヘi:./レ\:.:l        イギリスへの亡命も検討されていた。
         \`...、='__  イ  ./:´:`ー、 `:!
         ヾ`,-‐':`}   /: : : : : : `ー、
          〈ll: : : :l、___,.l: : : : : : : :_〃,ー、_
           . l.!ll: : :.{ー‐‐l: : : : : _〃/:::::::::::l
             lヾゝ: :l: : : l: : : _〃,イ::::::::::::::::::`ー、_
          l::::ヾゝ、: :.l: _〃/::::!::::::::::::::::::::::::::::::::`ー..、_
             l::::::::ヾヽ:l´´/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ー.、
            l:::::::::,}7ヽ'=―、::::::::――::、_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ー、
              l:::::/ ヽー、__  }:::::::::::::::::::::::ヽ`:ー:、_::::::::::::::::::::::::::::}`ー、
             ,!:::ゝ、_l、 .ヽヽ、j、_:::::::::::::::::::::ノ::::::::::::::lー、:::::::__::ノ   }
           l::`:::::l l .',   \/:::::::::::::::::::::::::::::::::::/    ̄ 八_ .ゝ、 .〉
             {:::::::::l〉.l ..',   `ヽ::::::::::::::::::::::::::::/        `ー'´
           ヽ::::l l_ `ー'       >、::::::::::::::::/`ー―‐、
           ヽ:l'´i `ー=二=‐'´: i \:::::/: : : : : : : : :ヽ
        _, ‐'´: :/: `:、: : : : : : : : : :.!: : :`´: : : : : : : : : : : :l
     _ -‐' `ー‐.く: : : : : :、: : : : : : : :!: : : : : : : : : : : : : : /
   /          \: : : : : 、: : : : :∧: : : : : : : : : : : :/
  . /            \: : : : : : : :/: :ヽ: : : : : : : : /ヽ
  {          __  ― \: : : : /: : : :ヽ: : : : : /  ヽ
  ヽ      ´ /`..、    `ー'――‐‐、ー ' ´      ヽ
   ヽ      /::::::::::ヽ           ヽ       ヽ


               /´ ̄ ̄  ̄ ̄`\.
             /        : : : : :\
            /          : : : : : :'.,
            |                : : : : |
            |      .,   , : : : : : : : :|
            |   _ ノ゛,, ;、、ヽ、_: : : : :|
            ├―( ● ) ノヽ ( ● )―‐┤    事実、後にパオリ将軍も亡命するように
            |  ´"''",       "''"´: : ::l    イギリスは第三国であり、かつフランスを牽制するには
            i   (    j    ) : : ::.i     最も良い国だからな。
        _,.-ハi    `ー-‐´`ー-‐ : : : : :.iハー、__
      _/: : :: : :'、::i              / : ',: :: ::\__
    __/: :: :: :: :: :: ヘ.::'、           _: :.ヘ: :: :: :: :: ::\__
    ハ: :: :: :: :: :: ::ヘ.: :: ::ト、 _____/  `' ̄`'~ヽ-、 : : : : : .ハ
   ヘ::ヽ、::i i: ::/: : ,:: :|    /iiヽr'  |  /  i'   i .i`、.i i: :/: ::ヘ
   ヘ: :: :: ヽV .}::\/: : i,   /iiiiiiii,ゝー|  l  l  l  | .|ュ、/ :: : ヘ
   {: :: :: :: :ヽY: :/: :: :: ::| ,、r::::':::´:::::::::::::|  |.  |  .l  l`¨''::::、\:: :: :}
   i: :: :1,: :: Y: : ヾ、: :,、r::'´:::::::;、riiiii'ii´ ̄ヘ_,|_|__./__/‐-::、::::::`:.、: :: :!
   |: :: : ヾ\|: :: :: /::::::::::::/ |iiiiiiiiiii|  /:: \ :: :: :: :: :: :: :: \:::::::\: |


               , _
            __≧::::\ ト、/⌒Z__
           ≦:::::::::::::::::::::::`::::´::::::::::::::::::≧
         ,r'´:::::::u:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ
        , ' ::::::l::l´::::::::::::::::::::::f::f::::::::::::::::u:`l::l::::::::丶
        ヽル::::|::|:ノ__メメ、__ヽ:|::|:ノ _メ:::メ、ヘ|::|:::::::ハl
      , -─  .レ:|:(○) ( ○)|::|(○ ) (○)::ノレ´  ブンブン
    , ‐弋__  |::|i.u _ ,, 彡 ,,  _ u.リ::|    ‐-、     でも問題は、距離が遠すぎて……。
   弋__     |::|:ゝ.、_ u.ノ|::|、 u. _ノく|::|  __,ナ‐、
             レr 、::::∩::>ァrュャ<::h|;'")イリ    ___,ノ
              ヽ.ヽノ {rう| {::} |ヘ .}ノ'//)
            ⊂ニ r‐ ノ { {::} | ど ‐ ,⊃
               (ノヽ ヽ.ヘ{ ..{::}...}/./ ` '/


          , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
        /:::::/" `ヽ ヽ:::::::\
       /:::::::::/     ヽ ヽ:::::::::ヽ
       l:::::::{:::l ,    ー-j从:ヽ::::.ヽ
       | ::i::ル{レ'     ●` li!: ト、:::.',   ,へ/)     ジョゼフが幼い事、
       ヽ:i: i "●    .⊂⊃: |ノ::::.l /\  `>     そしてナポレオーネを懐妊していた事、
        .yi ヘ⊃   ,__,   l|:: |:::::::/    `Y      からイギリス渡航は中止されたにょろ。
     /7`'、|::|l:ゝ、_ `´   ィ<|:: |_:::l  __,,..-‐'  ) )
     (| ト  .|::|l:::: i "Tーイ'^ァレ ヘチマ、  ___ ̄
     ヽ、___|::|l:::: l |7く、_/O \__/ i__/ `"''‐--r、
   ( (  r |::|/ \ハ  i     Y、     ./ |つ
    ``  rく___  /`l.  O     | `"'-、__L/
        >、______7 ,く____ハ     〉
        `ー‐' //  i `"''‐'"´ハ
          rく /        /」
          >、>、   i     i_〉
         (ヽ、,.へ、___|________,./
            ̄     i____,/


              ./ ̄ ̄\
             _ノ  ヽ,_ . \
            (●)(● )   |
            (__人__)     |    これが場合によっては、
            ヽ`⌒ ´  .   |    彼がイギリス人だったかもしれない、という話だ。
             {       .  i
             ヽ      ノ
                 >ー,-- ':;\
               /:;:/レ'/;:;:;:;;:;:;:\
                 {:;:〈/:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;\
               ∧:;:;:;:;:;:;;:;:;:;\:;:;:;:;:;:;:;}
             /:;:;:;〉:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;〉:;:;::;:;/
            /:;:;:;:;:/:;:;:;:;;:;:;:;:;:/:;:;:;:;:;/
_______<:;:;:;:;:;:;:/:;:;:;:;::;:;:;/:;:;:;:;:;:;:/___________
          {~ >/:;:;:;;:;:;:;:;:;:> 、:;:;:;/
'T''''T T''''T T'''''T/:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:{   厂┐  ┬─┐   ┬─┐   ┬‐
| | | | | /:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:: ̄~7|  |  |  |   |  |   |


    , '´ ̄ ̄ ヽ
  / `ヽ     \             なるほどですお。生れたタイミングで
 /  ,びヽ  ⌒`丶 i- 、          コルシカ、ジェノヴァ、フランス、そしてイギリス。
 l  廴:ノ  ,びヽ   | ⌒ヽー-rっ-、    どの国の住民となってもおかしくなかったということかお。
 |   ,'   廴::ノ   |   Lブ├'~
  `(ヽ(_人_,,)    |   '__.ノ
   〉 ト、 し' ,.. - 、 _,.ノ  /‐'~
  / ノ-''"`/  r''/ー―'"
  `'''"   l ノ‐'
        `"


          ,ノ        ,,   -‐
        /     _  -‐
     ,/    ,  '´
    /   ,/
   /  /                      , -───-= 、
   /  /.       __               /         \
   l  ノ.       / .ヽ          /                \
  / /        l.   ',         /                   ヽ
 ./ /     .,-‐、 l _ _ }           i                     丶
 ; /     ∠,,,,,.」 -‐、  !        l     、              l
  !;_,, -‐''"", .-‐'⌒ヽT  l           l  _ノ'′  `、          |
  ゞ-‐''"/   __ノ l   !        i .(● )    "ー--        /
    γ   / !      ',        l         (● )     /    そう。そしてフランス人となった彼にとって、
    ヽ   ´L_⊥ -―---' - 、       ;     j           /     イギリスこそは生涯を賭けた宿敵となる。
     l       i      ,) _,.、 -‐'  ヽ-‐'"ヽ.    )     /
     ゝ   , -― ' ´ ̄ ̄  ̄ ヽ:.:.:.:..:.:. j  ` ー-`ー-一'′    /、
      ノl         _ _, イ.:.:.:.:.:.:.:.:. ヘヾ               /ノ.:.\
    /.:.:.!l、  _ -‐' ´ ! /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. iヘ             ,//.:.:.:.:.:.:.\
    /.:.:.:.l l \.´  !    j/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /`i  -= -     /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\


      ____
    /     \
.  / _ノ   ヽ、_\      自分がその国籍を得たかも知れない国と、
 /  (● ) (● ) \     人生を賭けて戦うのかお……。
 | //////(__人__)/// |
  \           /
  /           \
 |      ,― 、,―、   |
 \   ̄ ̄ (⌒⌒)  ̄ /
     ̄ ̄\\//


          , --────-- 、
        /           \
       /              \
     /               l     \
    /              ノ::::::::::::::::::::::.\
.   /             _, -'´:::::::;;;;;;;;;;;;;;:::::: \
  |            ,r========ヽ     ,,r'===ヽ
  .|   ー‐‐‐---《;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ゝ-‐-《;;;;;;;;;;;;;;;;;;;》
   |         \;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ    ヘ_.;;;;;;;;;;;/     まぁ俗に言う「運命のイタズラ」って奴かな。
   .|               ̄ ̄ ̄   `;    ̄ ̄|
    |            |      |     |
    |            |      |     |                       =二=二 ̄
    .|             \__/\__/|          ,. ,._  ,.-,.、       -=二_ニニ
    |.               ヽ   _  ノ  |          // j / / ノ     -=ニ_ ̄
    .|                 ̄ ̄   ̄  /      __ノ `-/ノ  `ツ       __ニ_二=
     |                       )     //  // _,_{ ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄/^/;;'´ ̄ ̄
      丶                      l     ヾ、_/  /_i______i_ヾ:;'
      \                      l          / -=j"  ,_/
       \                  / ,.--、    /   /  ./
         ヽ               / }ヽ \   ノ   _}  / \


     ____
   /      \
  /  ─    ─\
/    (●)  (●) \     ところでブオナパルテ家は貴族という事は、
|       (__人__)    |     割と豊かな暮らしだったのかお。
/     ∩ノ ⊃  // ∩ノ ⊃
(  \ / _ノ    \/ _ノ
.\ “  /  . \ “  /
  \ /      /\/
    \       \
     \    \  \
       >     >   >
       /    /  /


        .r-、       / ̄ ̄\
       /て )     /    \ /
        ( _ノ  フ.     |   ( ●)(●)
       ゝ、 〈     |    (__人__)   そうだな。両親は教育熱心とフランスでの地位確立の為、
       / ハ ヽ.     |     ` ⌒´ノ    上2人の男子、ジュゼッペとナポレオーネを
       /〃 ヘ  \ .   |           }    フランス本土の学校へ入れる。
      i !   \  ` ーヽ       }
      丶丶   _ >   ヽ    ノ、
          ゝ'´- 、_  y-、       \
        〈      ̄  う       /、  ヽ
            `ー― ¬、__ノ     |  >  /
               |      r'^ヽ'´ _/
                |      `く__ノ´






               .ノ 、 、
                  ● ●) l      1779年5月15日 ナポレオーネ9歳
               (人__) |n
               ヽ    r勹    ブリエンヌ陸軍幼年学校へ入学
                  (__,z彡'
                  /=◎=〈つ
              / / \ \
                 (__/    ヽ_,)


            ヽ.
            .〉 __  _
      , ' ´:Y^´:.:.`ヽ`ヽ`ヽ.
      /.:.::: : .:i .:.::、:.  :.  :.  ヽ
.   / ,'.:.:.: . .:.:i .:.::::i:. i:. :i:. : :: :.:ヘ
  / /.:.; ,':.,':. :.!、:.:.::ハ:ハ:.:i:.:.i:.:::.:. ..:.:、
   /.:./ .{.:.!.:.:.i{ ヽ:.::i、i__ハ:ノi:.!:. :.::.;:ヽ
    j /.:.:.:i.::!ハ人  )' >"_`ヽj:!:.: :. ト:.:}    ナポレオーネの成績は平均的とも
  ノ/i .: .:ミメ,ニニミr={{ `''⌒゚`} !:.: ::. !从    大変優秀とも言われているけど、
   ! )人.::Y ,ィT) i 、 ー‐‐ " ノ:ノ:.:::!      特に数学に秀でていたみたい。
        ).ト゚-‐."/i^i\~゙゙ ,.'::,イ:ノ
.        从`゙゙/  | .!  \ノイノ
        /   | :!   \′
      ___| :.:. :.:./V´}  i::::.::| ____
     ,.'´::ヽ:| ::.:.::/ / /、  i:.:.:.:|´.:.:.:://`ヽ
    /.::.::::::::::!,,彡i .′'r ):ミト、:::i.:.:.:.://:::::::::i


             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
             / /" `ヽ ヽ  \
         //, '/     ヽハ  、 ヽ
         〃 {_{       リ| l.│ i|
         レ!小lノ    `ヽ 从 |、i|     けど本人は、幼くして両親と離れ
          ヽ|l ●   ●  | .|ノ│     フランス語も満足に話せない中、
            |ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃j  | , |     辛い少年時代だったそうにょろ。
          | /⌒l,、 __, イァト |/ |
.          | /  /::|三/:://  ヽ |
          | |  l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |


          ____
        /   ― \
.     /   (● )  ヘ\
     |   (⌒   (● ) |    あれ? 何でフランス人が
      ヘ     ̄`、__)  |    フランス語を話せないんだお?
        ヽ           |
      , へ、      _/
.      |          ^ヽ
.      |      1   |


                      / ̄ ̄ ̄ \
                        /          \
                     /              i
                     |               |
                  __ノ         __ノ |
       __         __/,r'|        ( ●)`r
.    /   ヽ二二二 ̄ ∧/\    |      (__j)     コルシカは先に触れた通り、長くイタリア文化圏にあった。
  / / ̄\ \      / ∨/,\  |      └┤     そこで話される言葉も、当然イタリア語の影響が強い
 /       ヽ │   |   ∨///\ \        {      「コルシカ語」なんだ。
 |           } |   |   ∨////\ ` 了¨¨´
 | /        / |    |    V//////\ /\
 レ' /    /  /|    |_/  \/////| |ヽ  |\
 | /   <   / l     \   \///|ノ / _|_\
 | ∧   __ ヽ    \__  / ̄ ̄ 二二二)  |  ト、
 |  ヽ     ヽノ   __/   r \〉 /   /   | |
 |   \   /i__/ 「ニ|   r  \_)/   /     | |
 |     / ̄/   / |ニl、___ \ノ / /       |/
 |/─-/   /  /  |=|   └‐く| l//      /
 | /     /    o |=|      |/ `ヽ____/
 /     /     o/ ̄      |     ̄/
.〈             /           ◎|     /
 \______/              / _/


                  ____________
              _.-'´ ̄:::::::::::::::::::\、
            /´::::::::/::/:::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、
          ノ´ノ ///:|:::|::::,:::::::\:::::::::::::::::\
        //:/::/::/:::/::::| |  ,   ヽ''''''''''''''''''''ヽ
        ///::::/:/:::/:::/|:::::|:::|ヽ:ヽヽ:::::ミ:::::::::::,,,,,,,,,,,,}
        " {::::/|:|:::::|.|::| .|::::|ヽヽヽ:ヽ ヽ:::}:::::::::|::::|::::::}
         {::::|.|:::|:::| ヽ| ヽ:::| ヽ| ヽミ \{::::::::|:::|::::::|、
         {:::| |::::ヽ{ 〆丶ミ  '  γ ̄ヽ|:::::::|:::|::::::|ヽ、
         .{:| |::::::::{ ヽな|     |ガト/.}:::::::}-、::::}
         ヾ. {:|{:::::{ ヽ´     `- ´ }::,::::} .):::/    ナポレオーネは出生時からフランス国籍だけど、
           {:|ヽ:ヽ   。      }:/::/.ノ/|/     「コルシカ訛り」は生涯に亘って彼を罵倒する表現になる。
           ヾ ヽ:ヽ、        //:/::|ヽ/
            .ヾ ヽ:::|ヽ、     ノソ:::|ヽ:| '
             ヽ |/  ヽ┬彡´::::: }::| ヾ
                ノ´ ̄|:::::::::::::/ヾ、
        彡-------っ'~::/:ヽ、::::/::::::::::(ヾ\
      / --'´二~つ / /  /      ξヾ、ヽ--、
    /~   -彳っ   / ./  ノ      ./\_   \
   /    γ--'´.}   / ./ ./     ./⊂二、    \
  /;|    ノ´~丿/;;|;;} /   /     /;;//;;;;\     ヽ


       , '´ ̄ ̄` ー-、
     /   〃" `ヽ、 \
    / /  ハ/     \ハヘ
    |i │ l |リノ    `ヽ}_}ハ           現在でもコルシカでは、
    |i | 从 ●    ●l小N           「イタリア訛りのフランス語」である
    |i (| ⊂⊃ 、_,、_, ⊂li|ノ ●二=~    「コルシカ語」を独自の言語として
    | i⌒ヽ j  (_.ノ   ノi|__/⌒i||       保持しているにょろ。
    | ヽ  ヽx>、 __, イl |::::ヽ /||
    | ∧__,ヘ}::ヘ三|:::::/l| |',:::::ハ. ||
    | ヾ_:::ッリ :::∨:/ | | >'''  ||


..     . … .
     :____:
   :/_ノ  ー、\:
.. :/( ●) (●)。 \:    まぁ日本でも、地方から東京に来た学生が
:/:::::: r(__人__) 、 :::::\:   方言をからかわれるのはよくあることですお。
:|    { l/⌒ヽ    |:
:\   /   /    /:


                ―― 、
             / 〉 ´      \
            / /'  __ ノ   ゝ.__ ヽ
         / //〉  ( ー) (ー )  l     それに加えてコルシカは、
          l  ´ イl   (___人___)  l     当時フランスに併合されたばかりだったからな、
.        l    iYl    ` ⌒ ´   l     フランス本土の人からは見下されていたわけだ。
.       /   ハ !.!          !
.        /  /  ' ヽ           /
       l   // 、ゝ       / ヽ_
      ´` ー‐ '`./  `ー、  ,-´  /   \
.     i      ii   / `:.i   i´ヽ.  /     `  、
.     , 'l     l.!  /   l   ! ハ /        \
    / ,:|     | ヽ/   !_'   V       ,  ,    ヽ
.  / / l     |     /:.:.:.:ヽ       / /  /  i
.  !/  !      l\.   i:.:.:.:.:.:.i      / /  /   l
  /        !  ヽ.  !:.:.:.:.:. !      ´   !  /     !


          ,, r一-- 、 ,,
        /´         ``ヽ、
      /'               \
     ,;'                  ヽ
.    ノ ,  i      /    ,,   / |ヽ ゙ヽ
    イ i  |   i ,'`メ //  /i  .ト ヽ ヽ
    レ| {   i   |//'´ `メ / / /|  } ト 1
     ',イ   i   r+テ=ミメイ   //'"|´/ / ハ|
      `、ヽ r'メ,  {。;;;;'ソ `   ' ,rz;,y'ノi〃イ .'
       `ハヾ ヘ   i'ー''-    /。シ゚ク /'"
         レ',`'';  i     , `'' / /      そのせいでナポレオーネは大人しく、
          ' i∧ト i,   -   ,イ{ ./       黙々と読書をすることが多かった。
.          ,y}`ヽ |ゝ, _, r '´ リ |/
         ,ノ.:.:.ヽ `', {;;ヽ、.   |i
       ,;<、.:.:.:.:.:.:.`v'" ^,ヽミ、,
.      /,ニヾ`ヽ.:.:.:.:.:.`彡=ヾ}:||i、
..     //  ` `\\.:.:.:.ヘ  i|:||i丶
     ,' f     ヽ \\:.:.:i  i|.||i ',
    イ i      /' \ヽ.:i_,,_|:ii .{     _ ,,r'''i ┐
.    ,' ヘ      、   ハヾ',|ソ,'/i ヽ ノ,ゝ;;=、ミヾ、 i;;|
    '' ̄',      ',   i ヾ`,〃 》 ,イ、  ̄`ヽミヽヽ,i;;|
       ',  \  ',  :i _,,∨,,,_∠、 ヽ   r- ' ヾ、;;;|
       ',    ヽ、', ,ゝr'     ヽ :} 」´,n`ヽメ'ト、>


             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
             / /" `ヽ ヽ  \
         //, '/     ヽハ  、 ヽ
         〃 {_{ノ    `ヽリ| l │ i|     当時からの愛読書の一つが、
         レ!小l●    ● 从 |、i|      プルタルコス「対比列伝」だったにょろ。
          ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│
        ', ̄ ̄ ̄``'‐、_、,.、-―‐'―‐┐       これは「プルタルコス英雄伝」とも言われる、
       ,:'ヽ、   対  |  列    ノヽ、     ギリシャとローマの偉人伝にょろ。
       〉 -、)  比  .|  伝   (,、- i
       ヽ -、)     |      (,.、- ノ


      _,,..-――-..,,_
     /      __ .`ヽ、
    /        /_   ヽ
   ./       ./,,旬丿   ',
  .,' ,.-―‐-   └''"´     l      つまり偉人伝を読んで
.  l   ==  .、__ ) 人  .l     自分も偉人になった気がする、
.  |    ゝ__ノ_,,-'' ,  Y  /      妄想ヲタクだったわけだおね!
   ',       ー''"    /
   ヽ _     -‐''"´  ヽ、
     __ ̄ ̄7        ヽ
 ,--、/./   /         ヽ
..|     .{   /   /        |
..|     `''‐‐--''"    /   .|
..ヽ_         ./       |
    `゙''-..,,_    /       |
        .| `''‐''´        |
      |             |


               ______
          /         \
.        /                i
       ,'              |
.       |              |
.       |        ___ ノ ゝ__,
.       |       ( {::::::} ) ({::})
       '.            ' . .j
.         '.         (    j  )    その「妄想」を「現実」に出来るかどうかが、
         }  人       `ー一'^ー'     おまえみたいな「凡人」と「偉人」との違いでな……。
      __ノ    \       」
      }////` <  `: ..    .,'
      /_/////////` <r'´ ̄
.     //////`/<///////ハ
    ///////////,`/<// 丿
.   ////////////////////ヽ
    ム///////////////////// `ヽ
.   ハ////////////////////////ハ
   {///////////////////////////}、
   |///////////////////////////iム
.  ハ//////////////////////////}ハ


                      |ハ : |: :ハ     ,      / : : 从: ハ
                      { ハ: |i: : :ト、           ノイ: : ハ/}' }                         ゚
                           ノイハ: 人    ‘`     人:/:イ
                         o    人: :{ハ:. .       . .:ハ} /}′ ...   。
                         `ヾ  _i .>-<. i_ ノ′  :. .:
                          。 . :´ : l       l : `: 。
                           o ゚.:´: : : : :K ___ ヾ: : : : :`:.゚ o       ナポレオーネの将来を予期した伝説として、
                        /{:. :. :. :. :. :. :.:|/    \|:. :. :. :. : : : : }Y      よく知られたものに「雪合戦」がある……。
                    l∧:.:. :.:。:. :. :. :|  ___  |:. :. :. : : : : :./::l
                      l:::∧:. :. : : : : : |/    \|:. :. :. :. :. :.:/:::::l                      。
                        /!:::::∧:. :. :. :. :. :.      .:. :. :. :. :. :./::::::::l                          ゚
  ..          n n―‐ 、 _/:::::::::::∧:. :. :. :. :. :.     . :. :. : : : : /::::::::::ハ _>――‐ ァ
 :. .:         {ヽ} lノ !7  ィ`ーァ:ヽ\::::::::.:. :. :. :. :. :. fォY . :゜:. :. :. :. :::::::/::イ _ YY´}/ レァ
         ヽヽ{. {ヽ _    /c:::}:::::::Y:::::\o:. :. :. :. 从ハ . :. :. :. :/::::::/:::::{::::|   ィ ノ ノ イ ノ
                `ゝ ‐ァ:⌒::::::::/::::::::::::::::::::::\:.:. :.: :.  . :. :. :/::::::::::::::::::人::ヽ..ィ::7´ ̄ ̄´     c
                    {:::::ゝ:::::'::::::::::::::|:::::::::::::::::ヽ : : :. . :.:.:ィ::::::::::C:::|::::::::::::::::::::´:::}
                  ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i`ヽ∨.:´ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ
                人:::::::::::::::::::イ:::::::::::::::i::::::|戈}夲{丈 |:::::::::::::::八:::::::::::::::::/                      ...
                     ― ´ |::i:::::::::::::::::::| 个:i i:个 |:::::i:::::::::::::i` ―                     :. .:
 o                       /::ハ::::::::::|::::::| |:::| |:::| |:::::|:::::::::::::::.
                        /::/ :l:::::::::::::::::| |:::| |:::| |::::::::::::::::::::::::.
                          /::::::::::::::::::::i:::::::l |:::| |:::|  :::::|::::::::::::::::::::.
                       /::::::::::::::::::::::::::::::  :::| |:::|  :::::::::::::::::::::::::∧         o
                   /::::::::::::::::::::::::::::::::i c:::| |:::′ i:::::!:::::::::::::::::::∧ c
                       ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::|  ヾ' 乂   !:::::::::::::::::::::::::::/
                      /:::::::::::::::::::::::::::::::::|  。      :::::::::::::::::::::::::::ヽ
                        |:::::::::::::::::::::::::::::::::::|        i:::::::::::::::::::::::::::::|
                  / ̄`  、::::::::::::::::::|        |::::::::::::::::,   ´ ヽ


        .___
     /)/ノ ' ヽ、.\
  ./ .イ '(●)  (●) \      「雪合戦」?
  /,'才.ミ)  (__人__)    \     そんなもんが伝説かお??
  | ≧シ'  ´ ⌒`        |
  .\ ヽ           /


                         .―――― ,
                            /          \
                       |              |
                       |              |
                         .|    ゝ,_,ノ ゝ,.__ノ|
                          .|    ( ●) ( ●)|
                      , -.}   (   人   )     幼年向け軍事訓練の一環として、
                         / ∨ゝ   `ー ´ `ー´      2軍に分かれた生徒たちの1軍を、
                   x<三三ミト、. ヘ :.ヽ   ´ ` /      ナポレオーネが指揮したという……。
              〃  ̄ ー-ミヽ \ \:::ゝ ,___, '
                /,′     ,. =ミV > _`弋  } ハ , -=、
                ,',j      , ---\イ/////,Xニ< ヽ二i` - 、
                |{∨    /<>、,. -----r≦二二二ム, ∨ハ - ミ、
               lVム   /<>、イ二二二二二二二ニニ} }ソ __ ミiY
             l \,  ,'< //二二二二二二二二ニ イ }_,} }Y ⊆ 〉
             }//∧ i ヾ/二二二二二二二二/.ュゝ -,∠/  ̄
               j///∧ミ人二二二二二二ニ/≧=L二ニ」i|
               ,'// rY∧{{::::\二二二二>'´7二二二| | |ニl
            ///_/i_{//>-=≦77777////7<ニニ二| | |ニ/
              ////////////////////////l{ ` <二l| | |:/
            ∠==ミ<///////////////////|      ̄| | |___
            廴:::::/ ` <////////////////,'l   Y二二二二 }
              {....{::::..  ` </////////////|、  L二ニ=┼‐'
               7 / ̄ィ¬_:::` </////////! 7ヽ= _| .::|::::|
               ,' ,:} ,::::'´ _,.. --- ==` <zzz彡'ヽ、..:: | .::|::::|
           {/ |, /  :::::::::-----:::::Vム-≠<_  ー| .::|::::| <
               |.:::{ ,           --::::::Yi} ∨//≧=| .::|::::|、 \


              /        ヾ:.. _..  -‐-  、:..\:::::::`ヽ ヽ
          ∧.   /:: , -=-v'´       \:::ヽ::::::: ハ:ヘ
         ,' 丶i / .::´〃             ヽ::ヽ:!::l | i
          i/\_| ,' .:::!:./                 , -‐‐ヘ: }i: l | |
          |. l |:i :::::l::i             /    リル'...| |
          | l ハ:', :::l::i _.. -―‐-、       _, -==k、 |:: | |    その際、半数を敵陣正面に突撃させ、
          | ! rヘヽ::代              /ィ尓::::::}ヾ|:: | |    敵側が出撃した時に退いて敵陣を空ける、
          | i f-ハ:.\{  , -=- 、      'V__::::ィj l:: :| |    その隙をついて残る半数が敵陣を占拠
          | il マ ! ::::i ,.イ坏:::::::}       `ー '´ |::  |:: |    という作戦を成功させたと言われているにょろが……。
           l il :::\!..:::}`‘ Vァ-ィ;j           l::  |:八
.          l. il ..::::::::l ::小、 `¨ ´   _ ` ‐v   ,イ:::  |二二ニ==、
.         ,'  リ.::::::::: |  :::厶、      V´    リ  / |::::  |-‐――---ヽ
        / /ィ =ニ二|  ::::V > _   ヽ _ ' /!}  |:::  |        ヽニヽ
.       / 〃/_, -ー|  :::::|!   ヘ` ¬ー‐‐ '´ 〃  |:::  |          ! ーヽ\
.        / // /    |  :::::|!    ヽ       j'   |:::  | !       / /  `ー=ミ、
      /_//'/     |  :::::|!     \_    r/   |:::  | l       / /
    /// ヽ.     |  :::::|!       \>´/'    |::::  | i}.     //
   //厂     \   |  :::::|!     /⌒\//  ̄ |:::   「       /


               /.:.:.         \
                  /:,:.:.:  /   ヽ    \
              /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー
                /!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ
            /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }
             N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
              ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ     この鮮やかすぎる作戦立案は、
                    `ヘ:ゝ    .'    小/       後世の作り話であると言われている。
                      ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
               _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_      それこそ「偉人伝」に載りそうな話だし……。
             /| l:|   | ===|   |:l゙ヽ
              /  | l:l   l     l   l::l l
               l  ヽハ    l    l  //  |
            ハ  ヾヽ  l   l  // l l
               | ヘ  l ヾ\ ヽm/ ,/ V :|
             ノ  \|  `ト,\V/|   │ 、|
            {/ ̄>‐ァ、  j__≧i≦ !,ィ彡三>ヽ
           j  /{ `ヘ三三三ミ=彡<_/  }
           {   >ー‐'"ト-- (^ー'⌒ 〉 __ノ
           `ー‐イ      | { { {T'┬='ーく |
                | |    ∨  〉〉〈( j    }|
                K_/x'⌒{\'-' ‐}>└r‐xヘ}|


                __
.             -´   ``ヽ
         / ⌒      `ヽ
        /        `ヽ  ヽ
.   ((   / (●)          ヽ
       |::⌒(__   (● )      }    あらら……。まあ有名人には、
       ヽ   人__) ⌒::::.       |    そうした伝説の一つや二つ、付き物ですお。
         ヽ(__ン            |
        人.            /  | |
.      /           _ノ  ノノ
                    |


.                ∧
             || |
             || |
             || |
             || |
             || |
             || |     ___
             || |   /    \
             || |  .'
             || | 。!  ヽ、   _ノヘ
             || |_ )| (●) (●) i    ただな、勢力を分散して敵のスキを突く
             r ´ O/|  (__人__)  |    これは彼が最も得意とした作戦なんだ。
             |゚ /ソjヘ. |   ´⌒`   ,_
.            ペミ〔彡ヘ、   ----  '   `      「分進合撃」というんだが。
            /⌒ヾ `ー _  _/    i
             ヾ___ソ\       ̄`    /
              |   iYi `'ー 、_   ___ ,/
              廴_./|     ̄   |
                  |         |
                ノ         ヘ
               /             \
               /     /´`\       \
               !    く´     \      `
            \    \       `、       ヽ
             (´________ノ        ヽ、_  _`、
                              Y´   `ヽ
                                `ー --- '


               _____
             /         \
            /            \
          /     \,      ,/     \
       /  /:::::::`ヽ   /´:::::::`ヽ  \
       /    (:::::::::::::・ l    l ・::::::::::::::)    \
       |     ヽ::::::::::::ノ   ヽ:::::::::::ノ     |    じゃこの話がもし事実なら、
       |    ''"⌒'(    i    )''⌒"'     |    三つ子の魂百まで、栴檀は双葉より芳し、ってことかお。
        \       `┌,─'^ー,,-┤       /
         \     `ー -- -一'     /
         /                 \
        / ̄ ̄ヽ;               ヽ
        (「    `rノ                |
        ヽ   ノ              i   |
        i´ ̄ ̄`i                 l   |


                                           _, -‐
                                      _, -‐  ̄ ‐=ニ=-
             / ̄ ̄ ̄\           _, -‐  ̄‐=ニ二ニ=- _, -‐  ̄
            /         ヽ        ,~'_, -‐  ̄`ー-----― '
           /         丶    _,~'_ッ'-
           |     _ノ  ( ●)  .厂
           i     ( ●)  !  .⊃
            |       (__人_) /〉
          /∧     ,.<))/´二//⊃      ま、だから出来過ぎた話と言えるんだがな。
        / : | ヽ  / /  '‐、二ニ⊃`
    , -‐'´: : : : :l   丶l    ´ヽ〉: : : : \
   /: : : : : : : : :|  /_/    __人〉|: : : : :|
  「ヾ: : : : : : : : : :l_/:_/ヽ.   /´     | : : : : :|
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  !: : :ミヽ: : :/ `y′.: ',ゝ、_/     l: : : : : :|
  ! ⌒ヽ: : : :.ヾ/: ://: : : :|      l: : : : : :|







              , ──.、
            /  \ \
       (ニヽ  (● ●)   |         1784年3月19日 14歳
      《 》 \ (__人_)    |
     //::| \   ! ⌒    /
   / /::.|   \ヽ     ノ        シャン・ド・マルス陸軍士官学校
  /  /:::..|    ヽ|     ⌒\
 |  /ヽ::::|     |      | 〉 〉
 ヽ/  ヽヽ     |   ◎)二〉 〉二ニ))
  \   ヽ>   /   ::i⌒ i u~
     ̄ ̄    /  ::/ |  |
          /   i/  /⌒ヽ
          〈    / |::::::::|
                 ヽ::::::/


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                           ┃
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  ┃  ━┛━┛     ┃    ┃        ┃               ,...,,::;;''::,,,.::; .. ,,,, .
     ┃       ━━┛    ┃        ┃              . .:''::´::''": ::.  ; :"::"
  ┏━┛                 ┃    ━━┛              :.'"::" ::  ::,. ::''  :: :::"
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━┛           ━━━━━┛    ━━┛                ,;'"',     .....::."
.                                     _,:-、,. : :.,,. ,;;:''""
                  _,;-、.                    _,;:-'":::::_,ヽ"'''"'''"
   __,,;;;;;;--ーー''''''''''i:'ー、__/  `|::'ー,、         _,;:-'"::::::_,;:-'"
.   |.,::..:--ー''''''"""i :i : : : ;; : : : : :| i:::: \,.    ._,;-''"::::::_,;-''"               砲兵科へ入学
.  r'' : : : : : : : ::r、 :i :|: : : :;;; : : : : :::|l:::::::::::`ー,;::-'":::::::_,;;-''" 
.  i;" : : : : : : : :|;: : :..:|: : _,,-=、、: : : :l:::::::::::":::::::::_,;:-'"
rー'"i : : : : : : : :;;- : : l ::|::=";;;;;'''" : :_,;-'、,,::::::::,-ー"
"''",,, : : : :_;_,,,,...;......ノ : :|: :'、: :|_,;;-'"_,.;-"-;;,,_-:i ::_.i


          / ̄ ̄\
        /   _ノ  \
        |    ( ー)(●)
        |     (__人__)    当時の戦場の花形は、何と言っても騎兵隊だ。
           |     ` ⌒´ノ    砲兵は脇役にすぎない。
            |         }
            ヽ        }
          ヽ、.,__ __ノ
 _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、/⌒_i|゙!:゙、-、_
;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::_∠_ノU,-'\> ))ー、
;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::l::::/;;;;;:::::::::7.<`  ヽ:::::::|:::ヽ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::/;;;;;;;;:::::::∧|||ゝ/;;;;\:i::::::>
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::/;;;;;;;;;;;;::::/:゙、|||:::ヽ;;;;;;;;::::ヽ::_::\
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\;;/;;;;;;;;;;;;;;:::/:\:V::/:-\;;;;;;:::::\::::i


          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
.         /   __        ヽ
.      /    /  ●   _   ‘,
..     /      ヽ___ノ   / ● │
      |        /    ) ゝr‐'′ |
      |        `┬‐く_,ノ      そんなもんを何でわざわざ選んだんだお?
   / ̄\      |‐┬/      /
  /         _└一'  _/
. /              ̄ ¨¨¨|
/                   |


                              ー==ー-、
                                イ⌒ミV´ ミヽ
                                    j  {辷}
                ー==ー-、            イ⌒ヽY
                  イ⌒ミV´ ミヽ     ム{  人〉   ト、
                      j  {辷}  .===弋辷二二j >=====.∧============────
.     ー==ー-、            イ⌒ヽY      V    j. レ'  ー=ニ三ミミヘイ ヽ
.       イ⌒ミV´ ミヽ     ム{  人〉   ト、   .Y  ̄ ̄ヽ  ニミソ''¨::::::::::::::::::L  ヘ
              j  {辷}  .===弋辷二二j >=====.∧============────
             イ⌒ヽY      V    j. レ'  ー=ニ三ミミヘイ ヽ::::::::::::::::::::::人::::::::::\〉
         ム{  人〉   ト、   .Y  ̄ ̄ヽ  ニミソ''¨::::::::::::::::::L  ヘ : ::::::::::::/  `ヽ、φ::ハ
.      ===弋辷二二j >=====.∧============────
.          V    j. レ'  ー=ニ三ミミヘイ ヽ ::::::::::::::::::::人::::::::::\〉     |          花形だけあって騎兵科は、
             Y  ̄ ̄ヽ  ニミソ''¨::::::::::::::::::L  ヘ : ::::::::::::/  `ヽ、φ::ハ - 、__,j          名門貴族の子弟が集まっている。
          人__>''弋ヽミX´:::::::::::::::::::::Y:::::\ ヘx ー-、,{、________,へ∨    |
.   -─┬ { ̄ ̄ \  〉ノ::::(::::::::::::::::::::::人::::::::::\〉     |ィ弋 ::::::::::ヽ::` ̄´ ̄:`)
      |::::|___ }<)ヽ、__ヽ、::::::::::::/  `ヽ、φ::ハ - 、__,j´ ゙̄\::::::::弋¨¨¨7::::/
      |:::::::::::::::::::::::(  |::::/  `弋ー-、,{、________,へ∨   |  ∧ー-ミ:::::jrーy'::::/
. ニニニニ彡'::::::::::::::::::::::::::|. |::.{ヽ、         |ィ弋 ::::::::::ヽ::` ̄´ ̄:`).:__>''´ |  〉ノ
    :::::::::::::::::::::::::::::::::::::(__ム>  ¨'''ー- 、__,j´ ゙̄\::::::::弋¨¨¨7::::/       ¨´
    :::::::::::::`ヽ:::::::::::::::::::::::::::::`::::<___    | ∧ー-ミ:::::jrーy'::::/
    ::::::::::::::::./ ヽ、:::::::::::::: ィ弋:::::::::::ヽ::` ̄´ ̄:`).:__>''´ |  〉ノ
    j:::::::::::::/   `¨¨¨¨´  \::::::::弋¨¨¨7::::/       ¨´
.  人.:::::::く            ∧ー-ミ:::::jrーy'::::/
     \:::::::\、___     ∠___〉__>''´ |  〉ノ
       \:::::::ヽ<⌒7             ¨´
       Y⌒ヽ`¨
        ` ̄


      / ̄ ̄\
     _ノ ヽ、_  \
     (●)(●)   |
     (__人_.)   |    そんな中、コルシカから来た新興貴族の息子では、
     |`⌒´    |     出世の道が開けないだろ、常識的に考えて……。
     ヽ,_   _ノ __
     /     ヽ | |
    __l i   __ i || |
   (jjニ |  (jjニ ノ| |
   | |⌒__i⌒_| ̄ ̄ |
   (⌒_)(⌒_)|____|


          ____
        /_ノ  ヽ\
      / ( ●) (●)、    その年でもう出世を考えてたのかお。
    /::::::::⌒(__人__)⌒\    貪欲すぎだお常識的に考えて……。
    |      |r┬-|    |
    \       `ー'´  /
⊂⌒ヽ 〉        <´/⌒つ
  \ ヽ  /         ヽ /
   \_,,ノ      |、_ノ


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |  ─(_)(_)
 |     (__人__)      翌1785年 父カルオが病死
 |     ` ⌒´ノ
 |         }
 ヽ        }
  ヽ     ノ


               / ̄ ̄\
             /   _ノ  \
             |    ( ●)(●)
.             |     (__人__)    そして弟妹も沢山いるし、
              |     ` ⌒´ノ     ナポレオーネは早く家計を支えなければ
.              |    .    }      いけない立場だったんだ。
.              ヽ        }      (
               _ヽ     ノ`ヽ、_     )
                _/|\ ` 、,__ 、小 L  ̄ ヽ (
            _, ハ  \ ` ァ、 /ヘ,レ―‐‐、__i__,)
        , -‐ ´   ,ゝ   \/ _ 又/    ,ヽ\丁
     /   ヾ.    \    , イ{`<   _ ,ィ 〉〉〉|
      /  `゙ヾ\    ヽ/ ヽ\`く´ / `ー(/ |
      !   ´⌒` ヽ  /     `ーヲ`〈    i   !


    //              __
    ⌒          _ -‐ ´    `丶_
=(    )=      .//      ヽ   \
    ヽ\.      / /           |   l ハ
 //  ヽ/\   // / ∧ lヽ \    !   !  ハ
     (\ノ/っ ./イ l lL⊥_ヽ \⊥≦-l   l   lヾ
     (⊂⌒) /ハ.l .lヽl_    \__ュ l  l/ / l
     ヽノ_  \  ゙lヽトrテ心   'チ::尤l /、/ __ ト    けどここで砲兵用術を学んだことが、
        \  \//lハ.ヒ_:ノ     ヒ_:クl /゙ソ _、!`     彼の軍才を羽ばたかせる大きな要因となった。
.           \    lハ       //´/l/
              \  l/ >- ` -:イ今/.ノ
              \ \ヾ∨// / ̄´


        ___
    /:::.::::::::::::::::::::::ヽ、
  ./::::::l´/::::/ ^^ ヘ、:::ヽ
  |::::::::|:::|ィ      Vレ
  |::::::_|:::レー   ー リ|   ,..、
  |::::fr|:::l -==   ==-ll _,ノ/`il  /    軍事技術の発展によって、
  |:::::ゞ|::| '''  r‐ァ ,ツイ´  ハ il      彼が大人になり戦場へ立った時、
  |:::::::::|::「`}T 云'I「{{:::{   V リ \    砲兵は欠かせない戦力になったにょろ!
  |:::|:::::N::{`ヾ;;ー /ノ衣√`ヾノ
  |:::|::::|::::::ハ ヽ;; ヘ'イ乍}
  |:::|::::|::Vリ'ト、´  _Yア´
  |:::|::::|:::ルノ:.:.:ー(_uu/|
  从::::|::::/:.:.:.:li:.:.:.i:.:.|:::/
  `ヽ/:.:.:.:.:.li:.:.:.i:.:.|/


          _____
        / '⌒ヽ  ; '⌒゙\       ||  ||
       /        ∪     \      ||  ||
     / /´  `ヽ   /´  `ヽ \     o   o
    /  (   ● l    l ●   )  \
  /    ヽ_   _ノ   ヽ_  _ノ  ; \    なるほどだお!
  |  ;  ''"⌒'(    i    )'⌒"' ∪  |    必要があって選んだ道が、
  |  ∪      `┬─'^ー┬'′      |    人生を切り開くポイントになったのかお!!
   \          |/⌒i⌒、|       /
    \       !、__,!    U  /
    /       、____,,      \
   /                        ヽ
    |  、                ,   |


                / ̄ ̄\
              / _ノ    .\       _,,
              | ( ●) (●) |.      l;l
             . |   (__人__)  |  _,_,|,|_,    このことに限らないが、
               |   ` ⌒´  |, ト-=y  丶    彼の前半生はこうした「幸運」とも取れる
             .  |         }  ヽ `i, ̄‐^l    出来事に彩られ続けることになる。
             .  ヽ        }   ヾ~ `  i,
                ヽ     ノ _   ヽ、   ;i,
               ,,_,i     y,ソト,,__  ヽ、   ;i,
              ,/r-'"j  / / ii, `ヽ、-x,,゜r  ;i
           ,,/'/__.L、    /ヾ、"i   `ヽ `;i  i,
         ,/  /_iーヘ,ヽ、 , /i" ヽ、 i     `、'i   iヽ、
        _,) ヽ "   ネメ、_ii"~        _Yri   l, ヽ、
       _,,,>t 、ヾ、    ゞ;;/         /  ,¬    V⌒l
      ,y`;,,__   ,i     /ii'         / r-/|    l l
   _/^,,,  ヘ  l    /iil        /  l"v' y     }  l
v=4⌒ヽ、 j  --,,,if   /iii|       ,,  〈-ヘ_,、 <、    /  i|


               / : : : : : : : :.:≦: : : : : :`ヽ.
          /: : : : : :,:イ: : : : : : : 、: : : : : :\
         .:′: : : : /: : : : : : ヾ:、: :\: : : : : :‘,
        /´ : : : : .:′ : : 〃: : : : :丶: :.‘,: : : : : :.
          /: :/: : .:/: : : : .:/.:/: : : : ヽ : : ヽハ : : : : 八
.         /ィ / : : /: : : : : : 〃: : : : : : :\: :.ヾ}: : : : : :トミ
       {ハ { : : .′: : : : :.i {: : : : : : i: : .:、 : : ヾ: : i: : 厂``
       / i,小: :{: : : : : :l: :|イ: :. :. :i: :|: : : :',: : : :',: :| ;イ.:ハ
.         l:∧: .:.: :l: :i: :イ∧ハ: : : :l: :ト、 トミx: : : .:. :Ⅵ イ
        八ハ: :爪{:┼‐i{ 大ハ: :从t―┼:.大: :リ } /}ノ
        ヾ! トミハ :{r=≠ミヾ \{t笊≠=z:i: :/}ィⅣ′
            ハヾ: ヾ:{ ゞニ'′}r==i{ ゞニ'’`}/ 〃/     そして士官学校卒業時の成績は、
          ヾハ `ト:""_ノ  ; ヾ. _"".ィ7 /}/      58名中42位だった。
             入{ヘ.     _ _     ,〃.:/、′
         ,.ィ´  ヾ {`ャ 、   ィ}///  `}:7 、
        r 1:{        !   `¨´  i: "     !::} ト、
        ,イ. l::i        ト 、..-ミ . 斗      ::リ .ノ: }
      〈:ハヾ::、       Y´___,r‐ミム    /:/ /: : i
       }: : :ヽヾ::、     ├―‐ァヘ ヽ{    /:/ィ/: イ
       j/: : : :\\:、__.l__r'     _Y_/ィ彡: :./リ
      /: : : : √ `ヾ、       ` ̄ ¨´  ̄ `ヾ: : ノ:.:./
      {: : : r/  7廴{                  \: :/:〉
      〃:ィi〈 ー:/                 \ノ
     r彡": :}: ヽノ    卒  業  証  書     \
.     〉: /: : ヾ/´                         〉
     ヾ:{: : : :<____            _ ..-‐… 7 ̄
       Y: : : : :三三 ̄¨ニ=…--=ニ¨ ̄三三三ニ/


          _____
          /ノ      ヽ \
      / /・\  /・\ \
      |    ̄ ̄    ̄ ̄   |       なーんだ。
      | ////.(_人_)////  |      下から数えた方が早い程度かお。
      |               |
        \            /


        ./: /: : :/:.:./       ヽ:.i: : : : ヽ: : : ハ
       /: /: : :/: :/             i:i: : :ヽ:.:.i: : : : ::
       .′:!: : : {: :′          i:}、: : i|: :i:.i: : : :i
       .:/i:i: : : :|:{´ ̄`ヽ、     . ィ  ̄:.i|ミi:.|: : :.:|
      .i:ハi:{: :.:.:.i.ヽ_ 、      ´   .V |: :i.:|: : : i
       .i:{i:iハ:.:.:.i,イ'示:えミ.       ィニ:示ヽ|:/:.:|: : : |
      .i:{:,':i: :V小 {:r':.:.:.i      {r':.:.:.:i i}: : :.|: : : i
       λ:i: : iハ ヽニ:'        ヽニ:' .i: : : |}: : :i
      /: /i: : |: ::.        ’         /: : :.:|: :.:i:{    けどこれは、通常4年前後で卒業するところを
       /: /:.i: :.:|:i:八    「/ ̄ Y:i    ./: : : :/: : :i:.:.     僅か11ヶ月で卒業した成績にょろ。
     ./:.イ:.: |: : :i|: : へ   ヽ   ノ   .イ: : : :./: : : : ハ
    /:/..i:.:._|.:-‐|: : : i. ./:i .     . イ i/: : : /ヽ: : : : :ハ
    ,':イ . |イ{:::{  |: : : |. i ヘ `¨ ´  ' /: : :.;イ   }:ヽ:.:.ハ
    {:i /. i.|::::| .|: : : |. |        /: : :./:.|   i:::::|. 〉、:',
    |:i { / i.|::::| .|: : : |. |、      /: : : / : |   /::::// }:.i


      ___
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 |    ゝ'゚     ≦ 三 ゚。 ゚                       ┛
 \   。≧       三 ==-
     -ァ,        ≧=- 。
       イレ,、       >三  。゚ ・ ゚
     ≦`Vヾ       ヾ ≧
     。゚ /。・イハ 、、    `ミ 。 ゚ 。 ・


                             ..::=ニ  ̄ ̄ ニ= 、
                        /.           ヽ
                            /              :.
                       /                     l
                            l_                    |
                       l「`\ノ ,               l
                       |( ●)  ヽ、__        |
                      │(     ( ● )        ,′
                       | <\ __ )          /
                       ! i;;;;;;;;;;;;;;;;;;i           /    十二分に優秀と言える成績じゃないかな。
             /´Y´Y´Y´i   l 、⌒ ⌒ヽj     /  Y     実際、開校以来最短記録の卒業認定だったそうだ。
              ∧_」、.ノ、.ノ..ノ / ), '   ̄ ´     /    「!
                /´   ー ``´ / ゞ、. __   -=ニ´ > '´ _〉
            {    '´ ̄` /  _ .. ‐ニヘ.  > '´  ./ \
           /  y   r‐'´  厂「ヽ.  > '´     /!    \
             /       /´   /' │∧. /|      /  |      Y
          /       /  r‐┘ ∠./∠i!│   ./   |        l
.          /       /  / ̄`  r〈///!  /       \_ ._    |
         /       /_.∠.. _   / `フ´ |/     -‐ <´ ̄    |


      ____
     /ノ   ヽ、_\    r ⌒j
   /( ○).  (○)\  /   /
  /    (__人__)   \/   /   /  )    まだだお……。
 | u    .` ⌒´     /  /  /  /     十で神童十五で才子、二十歳過ぎれば只の人、
 \            /   '` ´  /       これからこの男がやさぐれて道を踏み外して
   r´  (⌒'ー―- イ′     ´廴      ニートになって野垂れ死んだ可能性が……。
  /    > 、     ヽ      _  ̄ ̄ ̄)
 /        -、      }        (  ̄¨´
/           ヽ._       __  \
             `   --‐'´ `゙'


ダな本
メん当:::
ダてに::::____
メ:いダ::::     \
だう:メ::        \
ろかだ:::二 ̄  `ニニ |
::::::ろ: ''T'''T'  T''T |
::::::::::  ̄ ̄    ̄  |
::::::::::::   (__人__)  |
::::::::::::::    ` ⌒´  }
:::::::::::::::::::       }
:::::::::::::::::::::     ノ
::::::::::::::::::::::    <



          , -=―=―- 、 _
       〃⌒>'´  /    丶`ニ=‐'
       ./ ,′// , ´ /  j } ヽ \
      / l  | i l / /// ,イ ハヽ ヽ
      ノ,イ八 l レ_j/∠∠///∠Ll }ヘ
    <ノ .∧ l  ムrt=k`  ィ=、ルレ′j
      / イ Vヘ. ヽVr!   jr/ムイ{     この時期にはユリウス・カエサル「ガリア戦記」
     ´ W^{ゝヘ ハ.ヽヽ _ ' /〈リヽ    ユスティニアヌス1世「ローマ法大全」
         j八 }ヽ ヘ、   j`<ミ\     ジャック・ギベール「戦術一般論」
          リ朽\!`{7|:::::::::>ミ;>,    ゲーテ「若きウェルテルの悩み」等を愛読した。
          ノ \- 厶]::::::::f }::/:/
       r=<    V三|:::::::::| |/:/     特に「ウェルテル」は生涯7度読破したと言われている。
       /‐-、 \   ∨メ、::::ノ V、
   .   /_j   , X \   ヽ {´   /
       〈  ´  \\  >ヘ、___,イヽ
       `、   ヽ \.>j    ハ│
        {     ∨  `ヽ、_,/∧|
        lヽ  勹'´      // l !
        |∧ 〃     /Y」_│',
           } \    /}<ム>∧.ヘ
         {   ヽ、___/ l丁{{ |}}  〉ハ
           〉ヽ     /  ji |{i  !  ヽ


                     _,,───- 、
                   r '´`::::::::::::::::::::::::::`ヽ
                    /::::/:::::〃"´ ~`ヽ、::::::::\   けど基本的にナポレオーネは飽きっぽい性格で、
                 /::::/:::::ハ/        \:::::::}   生涯を通して完読した書籍は決して多くはなかったそうにょろ。
                 |::::|::l::|リ | ノ       ヽ l|::::|
                     /|::::|::|/从 ●    ●j|::::|      __,,,..、、 --‐‐ ''''"""
                  /   |::::|::|/ | ⊂⊃ 、_,、_, ⊂ |::::|--‐‐''""゙´
              〈     |::::|_|__/>、   (_.ノ  ノ{::::{
     __,,,..、、--‐‐‐''''""" ̄〈:::::〈     `゙'''ー--‐''"  〉:::〉  ∬
‐ '''""゙´                 \::\         /:::/  旦
                       \_|            lン


                    ,,..-''"´  ̄ ̄ `ヽ、
               /              '.,
                   /             ',
               /                  l
                 /                |
            /                   ,'
             ./              \  ./
         /                 `ヽr /
        /      l            /
       /           ',       r   .〈    この内「ローマ法大全」は、
    ./           lヽ     ヽ.___丿    晩年の彼自身が「真の栄光」と語った
   ./     ヽ     | \   r''´      ある業績を産み出す基になったと考えられる。
 ./         |      | /´ヽ.__丿
/    `ヽ、        ./
         ̄ ̄   ` ̄ ̄`ヽ
                   ',
          `ヽ       l


        ____
      /      \
     /  ─    ─\
   /    (●)  (一) \    「真の栄光」とはまた、大したものですお。
   |       (__人__)    |
    \      `_⌒ ´  /
.    ノ.,.,.,.,.,.,.,/ )ヽ.,.,.,く
   (;:;:;:\;:;:/|_ノi );:;:;:;:)
.    |;:;:;:;:゙;:;:;:;:;:|;:;:;:|;:;:;:;:;:;:/
    \_;:;:;:;:;:;:;|;:;:;:|;:;:;:;:::ノ







                 ___
                   f_ノ 、_
                  |(・)(・)|        1785年 15歳
                  |(_人_)|
                     __ゝ´ `イ__
                   /..::::;:::`i´::::;:::.ヽ       砲兵士官として入隊
                  ノ フ }::f::j:::}::{ゝ ´ヽ
                  ゝ.`;t==[]=]] ノ ´
               t_ノ:;;;:::;j:::::ハ_冫
               '::::::::::T::::::::'
                    ':::::::::::i::::::::j
                    `t―┼ー┤
                   }介ji介:{
               ( ̄` ; ji  ´ ̄)
                ̄ ̄¨ ¨ ̄ ̄


         ____
       /     \
.    /       \
.  / /) ノ '  ヽ、 \    いよいよプロの職業軍人さんですかお。
  | / .イ '=・=  =・= u|    こりゃ血腥い予感がしますお……。
    /,'才.ミ) (__人__) /
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \
 /\ ヽ          ヽ


     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \  ( ;;;;(
   |    ( ─)(─  ) ;;;;)
   |      (__人__) /;;/    案に反して、ここからしばらく
.   |        ノ l;;,´    彼の生活は平穏な日々だった。
    |     ∩ ノ)━・'
  /    / _ノ´
  (.  \ / ./   │
  \  “ /___|  |
.    \/ ___ /










                 || || ||                     || || ||
               || || ||                           || ..|| ||
             || .|| .||                               || .|| .||
         __.|| || ――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄―――|| ||__
  _―― ̄ ̄ .|| ||          1 7 8 9 年 7 月 1 4 日            || || ̄ ̄――_
_ ̄       .|| ||                                           || ||       ̄
  ―_    .|| ||                                            || ||   _― ̄
      ―||||                                                 |||―
      ..|||  フ  ラ  ン  ス  革  命      勃  発   |||
      |||                                                  |||
      |||                                                   |||
    .. ||||           .゛      、  ′     、 " .     ,  ′  .   ´ ,   、 |||
    ...|||  .`  .  、 ´ ,  ′ . 、 " .   ´ ,   .   i   、. .`  ゛.   i ,  . . " .、. |||
    ...||| , 、   " .    i    ´   .   ii      .゛.. ii||..     i i   、 ´ ii  ..  " .li   .|||
     ||| .|i  ´   i ' ||  ii   ii | iilll||ii | i     .ill|!!i l   ...|ll iii i   i l|l. |li   li||li |il||||
      ||il||li .|i 〟 ii||il lil|| ||lili  ||ii l|il| |llii||| li|iii|lli || ..iil|||lll.|ll   llll||illli  iiil|iii|||l|i |l|l!liil||lll.|l||
     .. ||!|i||ill ..| ||lll|||ii|||lliiiill|lliiilll|||lll||!!lilllii!!!||ll||ill|ll lll|||lll||!!lillliil.l| |lll||!!lillliill| !!||lll|||lll||!!lilllli||||!lll||
       |||ll|||ill|i||ll||lll!!llll||illll||||||lll||||llll|iill|||||llll|l|l|lll!!llll||illll||||||lll||||lll||!!lillliilillliill||!!!||ll||!!llll||illl||
    ..   .||l||lll|||i||lll||!!!!llll!!|||ll!!!!!|ll!!ll||||!!ll||!!!ll||!!|||lll||!!!!llll!!|||ll!!!!!|ll!!ll||||i||lll||!|ll!!ll||||!!ll||!!!l||!||
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                  -―‐-
.            /       `ヽ
            ヽ/u     /     \
.         Σ /r\   ィ⌒ヽ u  ‘,   遂に大事件ですお!
.         / 乂_ノ   乂_ノ     │   こりゃナポレオーネも大騒ぎですお!!
         {"  (__( _ノ_       /
.         _\ |7^^^^^^V}   _/
     r'´_ヽ┐> ----‐┘ ≦__
      | --、〉ソ           `ヽ
      人 ー_У
.     /   /   |
   /   i   /
    {    }  /|
    ヽ___// |


     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \   .___
   |    ( ー)(●)  ( ⊂⊃ )
.   |     (__人__) ホワッ ̄ ̄
    |       ( ( ノ         だがナポレオーネは当初、
   .l^l^ln    ⌒ }         革命に興味を示さなかった。
.   ヽ   L     }  ∩ ノ)━・
    ゝ  ノ   ノ / _ノ´
   /  /    \/  |
  /  /       '  |
. /  /      |ヽ__ノ
 ヽ__ノ


             , -――- 、
           /ノ  ヽ、_  ヽ  て
          '==   ===   、 そ
         / =    ==   l
.        {  〈_,ィ、_,ノ      }    あ、あれ?
        \   レ'_ノ     ,ノ
          >        <
         / ー―- 、   r 、 \
.         └―‐- 、_,ノ   l  \  \
.       /           l    ヽ _,ノ
.        |          |
.      弋         イ
.        | /―――‐く  |
          し         ヽ_}


                                      ―-
                                    ,.´      \
          _                          /         \
         〈 ハ                            /       、    l
      ハ  ノ  } _                     /      f´`ヽ∨ / j
;';;`二二二二/ゞ // ヽ_        ,.''""''ー 、      r   /    ヽ弋jゞイ . /
~~'''''''"i""/_/  //  / ヽ       /::::::::::::::::::::::`丶、__. ノノ ,,/  イ ̄`¨´/tfj /
    .{  ト、{   |}  {  .ノ、    /::::_ー::::::::::::::::::::::',', l\,' i   iト、__,.ノ>`゙´    特定の政治思想に肩入れしていなかったのもあるが、
    .ヽ ´ ',  ',   ヽ  }  _/-‐‐-、ヽ.::::ヾ::::;::::}::::!!ト、_ `>.lヽ丶ヽ_`!_ノ    この頃までの彼は「コルシカ人」としての意識が強かった。
     `ー-ゝ`   __ ー ./ /:::::--‐‐::::::ヾヽ:::::::::::ノ::::::!!::::::ヽーY`ー´
      .//、ー、__ ノ 〉::::::: ̄`:::::::::::::::ヾヽ /::::::::::!!::::::::i、冫i,
      i::::{  〉   ,.'"::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::ノノ=ニニ´,:::ヽ:::::::::i7ヽ;jヘ、
      i\:::::::',`ー一´:::/;::::::::::::::::::::_/´;:::::::::::::::::::::::::::∨.:::ji. /.::::.メ,.
      i  \_三三三ナj:::::::::::::::::::::/ 〉::` 、__;::`丶、`::、::∨:!i/::::::::{:::i
        }::::::::::::::::::::::::::∠ ,' ',::::::;;;イ´   ;::::::::::::::::::::::`.:::::::ノ/:::::::::/:::}
       |::::::::::::::::::::::::ノ:::::.ヽ:::::;/ |   ;:::::::::::::::::::::::::::::,/::::::::/::::::/i
      l::::::::::::::::::/.::::::::::;/   |     ;:::::::::::::::::::::::::/_、,,.>::::::::;/::::|
       \_::::´:::::::::;;/      ',    ',:::::::::::::::::::::/:::::::i i::::::::::://::}
         `ー─―´         ',    }::::ノ:::::::::/:::::::,' ,':::::::::f::::::::ノ
                       ',   イ::::::::::::::{::::::,' ,'::::::::::::{::::::ソ
                     ',   ;:::::::::::::::::l:::,' ,'::::::::::/::::/
                      ',    ;::::::::::::::::|::l i:::::::::::|゚:::;イ
                       ',   ;::::::::::::::::|::::! l::::::::ゝ〈


        ____
      /      \
     /⌒  ⌒    \
   /( ・ ) ( ・ )     \    国籍こそフランスでも、歴史を踏まえて考えた時、
    |  (__(__)       |    自分のアイデンティティーは「コルシカ」、ってことかお。
   \   }_}      /
   /   ー        \


         / ̄ ̄⊂)
.     / \_    ⊂)
      (●)(● )   ⊂)
.     (__人__)     |   だから9月には、休暇を取って
       (,`⌒ ´     |   コルシカへ帰省している。
     / {         |
..  /  {       /\
.  (     ヽ____/    \
   \_ |             \
   (_) ̄ ̄\         |
.     )ししし  |\ /   /
      (_ノ \   \  /


     ____
   /      \
  /  ─    ─\
/   (=・=)  (=・=)\     驚天動地の本土を置いて休暇ですかお……。
|       (__人__)    |
\      ` ⌒´   /


                   _______
                i::::;;;j軍L}
                |::|( ・)(・)   実はこの時期、パスカル・パオリ将軍が帰島して
                  | (_人_)   再度コルシカ独立を企図していただろ……。
                     __ゝ ´`ノ__
                   /..::::;:::`i´::::;:::.j
                  ノ フ }::::::j::::::{´メー,-ヵ==―i ‐ ‐ ‐─ ・‐ ・ ‐ ・
                  ゝ.` ー、:[]=]]ゝ-ヘ,fチf  ̄
               ゝ,,_メ::',:::::::.:::.   ̄
               ,'.:`:::::ノT`廾゙__
               ノ―-f  { '.´  ,)
              i;:;イ´ ̄) ¨ ̄ ̄
                ̄  ̄


                                /
                /}                 //
           _//―-             //
          //// /  `ヽ      //
          _ノ//:/_ィイ / ! l  !    //
         j/:/斤j`j/ィ_j‐l l l   //
          /:/.l    .└'/!∧!//     それに合流するのが真の狙いだったけど、
          /:/l/iヽ、`_..ィ/ //      フランスに投降したカルロの一族は、
       __/:/:_!/  /l/jノ//        パオリにすれば裏切り者だった………。
.    __/\V: : i ̄ ヽl/∠ -‐   ̄_>
    \/.::::::::::∧ : ! ̄/∠ -‐   ̄
     /.::::::l:::/.::ヽ: !く//!::::|
    /.::::::::!:/.::::/__ヽ !//.::/!
__/.:::::::::l/.:::::/`ヽ、`ヽ、/_|_______
―‐/.:::::::::::/.:::::/ ̄//l丶、丶、___ __ _>
  /.::::::::::::/.:::::/ //! l  |::l丶、\
  !:::::::::::::/.::::/ 〈/ ! !  l:::|::::l  ̄
  ヽ::::::::/.::::/    !」  l::::l::::|


          , ──.、
        /    \
          (○) (○) |≡≡    結局、ブオナパルテ一族は
      ,-、 .(__人_)   |≡≡    コルシカから追放されてしまっただろ……。
      > 三三三 }  / ≡≡
      `´  ヽ⌒  ノゝ/´`ミ
     ,;;;;;,  (ゞニニノノ __/\__ミ
    \ \/ X     \≡≡
     `゙゙彡゙   \     \≡≡


      ____
     /      \
   / ─    ─ \
 / -=・=-   -=・=-. \     あらら……。
 |  u ,  (__人__)  U |
 \    ..` ⌒´   .〆ヽ
  /          ヾ_ノ
 /rー、           |
/,ノヾ ,>         | /
ヽヽ〆|         .|


                       -― -
                         ′     、
                          l_.ノ (__,
                          ( ・)( ・) :i     彼は晩年、すぐ近くの島に一時的に滞在するが、
                        (_人__)  j、      二度と故郷の土を踏むことはなかったという……。
                      ,ヘ_,.ノ彡ミ、
                     fニ、_,.V三彡´/クヘ、
                       /〃ハ_ >、//::::./.:::i
                        i〃j::i::レ´.:::.ヽ/≦:::::::::j!
                    {:::/.::j:ハ:::‰::.ゝミ_:::::::/
                    }::j::::i:i::.ヽ、::.::::::.ルヾ:/:j
                  _ノ.:/、::i:l::::::::.ヽ、:..:..:/:.f
            γ⌒≧=-x:::/:.::,/::)::::::.:.:.:.:..:.:.:::::::/
            /: : : :: : : :: : : :`ー=ミ:::::::::::::::::::::::ハ
           /: : : : : : : :: : : :: : : :: : ,ヽ:::::::::::::::..\
          /: : ::γ⌒`ヾ、: : : : : : : : : :i::::::::::::::::::::::i
         /: : : :: f: : : :Y: :.:.ヽ、: : : :/ ̄i::::::::::::::::::::.ヘ
        ノ: : : :: /i: : : :: :Y.:.:..:..ヽ、:_:_:_:_ノ::::::::::::::::::::::/
       /: : : :: ::/ j: : : :: : iー-イ___二二二二≧=-──
      ,≦:,: : : :/ |: : : : : :ji.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::.:.:.:.:.:|
t::::ゝ、メヘヾ、____x_/  }: : : :: :f.:.:γ⌒ヽ.:.:.::.:.:.:.:.:|
ヘ三≧z---≦xj    j: : : :: :j.:.:.:.:i   i::.:.:.:.:.:.:人
     ̄ ̄ー-イ   i: : : :: :ヘ.:.:.:.:ヽ、_ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、
                人: : : : ::j.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i
            _ノ三ヲ :f____,  ―――
            ≦≧_,--i
             ̄ ̄


                 _,,>--‐―--<、
.                , ''"゛.:::〉'        \
             /   ::'       ..    ヽ
           /            ::::i,    ヽ
           ,'    /::_,,/^-く  ―--!|       '
          l  ::::ilレ'´   ,;ムミr';、     \  i   ',
             | ::|i/:::../:.. /   `´ \ヾ:::\::..\|   i
.           |:::/::/::::/::::/| _,, -→‐―ぅ V::::ヾ|: ::..l
.           |:/,へ上_ji !+'´   メ,'二二ニ,フ-、:∥,: :::|          一方パオリの独立計画も最終的に失敗し、
.         __レ /| ||  |   i::{_Y , -一二,>':/Y:::: :::|          1795年に亡命でイギリスに渡って後、
        /      | ||  .|   'y' ,〉/ ̄ノ|::::V |::::::::::|    つ    パオリも二度と祖国へ帰れず1807年に没したにょろ。
.    ,/  ―--、_\\__>-二ノ、 ''""' ク:::::| ト;;;;;_,上ニ=-、  つ
.  / _         ̄Y~|::\"" -=_マ /レ|:::! |   // /~v
. / / -ー―=  ,_/::::| ̄ `>tー-<::::::::|:::: |  |::|  |  ',
ノ  (      /ヽ,|::|::::::::|    | ヽ   :::::/|::: |  |::|  |   ',
{    ー   ツ \ |::|  .||     | _ゝ  ∠ .|::: i  |::| .|    〉
\      ノ   ヾ|::!  .|||    L_,,,,,,,,,,,,,,__/|::: ',  |:| .!,   /|
  ゛ー--___   .|::;  | ||    |_     /'〉::: i .|| .|  / |
         | | ̄\|::.  ト、||    ヤ ̄ ̄ V/  ';::::::\|_ .レ' 〈,  〉
          | |:::::::::::|:.  | ',∥   | ,::,  ./   ';:::::\.∨    |
           | |:::::::::::|  .|  | ||    | 、:,. /    ,ト;:::::::| ヽ';  |
        | !::::::::::::|  |、 ', ||    i i:. /    // '、::| | |   l
         l ; ::::::::::i .|::V \\  .| |:./    ///ト、V /   i
          i.    ,' ,'::;|   \\ ';;7   .// .|::| 〉/   l
        ;':::::::::::::::/;/ '、    i\ V  ./∠   |:レ'ヘ   /
       /:::::::::::::::/::く   =' ̄ ゝ_ヽv/∠     /|:|   〉  /|
        /:::::::::::::::/:::::::\    /;;/|丁| ̄\   |:|  ノ  ノ::|
     /:::::::::::::::/:::::::::::/ ` 、_ゝ;;;;;;;;;;|`~|ヽ;;;;;;;;ヽ   ||/レ´::::::::|
      /:::::::::::::::/::::::::::「く   | 「 `‐;;;|ーT;;;|\ノー''T|   |_::::::::::|
.    /:::::::::::::::/:::::::::::/  \ | .|  |;;;|  |;;;;|      ||  k 〉::::::|


     ./ ̄ ̄ ̄`ヽ、
     |         ヽ   そして俺は1793年6月、失意に打ちひしがれながら
     ヽ、___ノ/ /ヽ    フランスに帰国しただろ……。
       <二つ二二ノ  ヽ
       / /  人  \  }
  .    ∠'∠_/ ヽヽ、_.ノ


                       __
                       /    丶
                    /         `
                      /           ',
                        /     ___,ノ ゝ丿
             ___ ____ /     (、__)(__ノ      このことが、彼と家族のアイデンティティーを
     ___{___}:::::::::::::::::/  {     (___ノ、丿      「コルシカ人」から「フランス人」へ
    f:::::r──── l:::::::::: /ヽ\ ト.、     /  `ヽ.    改めたと言われている。
    |::: li::::::::::::::::::::::::}:::/ : : : .\\>、___,_∧:::::::::: |
    |::: |i:::::::::::::::/i ̄ : : : : : : : : :\ ∧:::: ヘ : :\:::: |
    |::: |i::::::::::::/: / : : : : : : : : : : : :ハ、}:::::{ `; : : : `‐-、
    |::: li::::::::::/ : | : : : : : : : : : : : : : : ::∧:::::`, |: : : : : : : :.
    |::: li::::::: { : : | : : : : : : |: : : : : : : : : :∧:::::V: : : : : :.V :.
    |::: li::::::::,': : / : : : : : : |: : : : : : : : : : :∧::::i : : : : : : | :ト、
    |::: li:::: /: :./ : : : : : : :ノ/ : : : : : : : : :.Λ::l : : : : : : |ノ: :.
    |::: l!: / : : : : : : : : : :/ : : : : : : : : : : : : :Λi : : : : : :.|:: : : :.
    |::: l!∧: : : : : : : : : イ : : : : : : : : : : : : : : :`| : : : : : ノ : / : :.
    |::::::{ ノ: : : /⌒< : : : : : : :/ : : : : : : : : : : : : :ι'´ : : : :〉- 、_____
    l::: /: : : :∠ : : :γ>'-=ニ< : : : : : : : : : : : : : : : i : : //: : : : : : : : : : :r´>ー- 、_
    |::::{: : : /: : : : : :{ {   ´`⌒⌒ヽ: : : : : : : : : : : : :| : : : : : : : : : : : : : : r´r´     、 `,丶、
    |::::ゝ─…‐=ミ:人__r}  { { { ト、: : : : : :}: : : : :ト、_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:{_{人 ι_Y } } } }
    |::::::|::::::::::::::::::::::::ヽ:::::/ / ト { { }: : : : : :く: : : く:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ_ `y ム / / i
    |::::::|::::::::::::::::::::::::::::}::::ヽィ / / ノ'´: :> : : :`ヽ、⌒ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ:`(_ ィ{ /ィ/
    f ̄`ヽ──=¨¨⌒l¨¨¨'-'-'´厂: :/: : : : : 人: : : : : :ヽ¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨´l ̄厂 ̄
   └┬个────‐┴─┬ー i’─=≠ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ`───────┴┴=ミ
     |::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ / : : : : : : : : : / : : : : : : : : ∧ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .\
     |::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::/ / : : : : : : : : : /// : : : : : : : : ∧: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .∧


         ノイ      :|  : : : : : : : : : ::: : : : : : ::::l: : : : : : :l: : : : : : : : : ::::l: :: : `、
        ノ /  : : :::i: : : l: : : : : : /i: : :A.: :l: : : : : : :::l : :: : : : ::i: : :::l: : : : : : ::l: : ::l: :`、
          l: : : : : : :{: : : :!: : : : :/ .l: : / l: ::l: : : : : : :::l: :::l: : : : :{: : ::l: : : : : l:.l: : : ::i\:、
          .i: : : : : : |:: : ::.l: :: : .十‐l: :l-.i: ::l`、:: : : :::A: :A: : : :弋ー: : : : :.i.j: : : :::.i  `
          l: : :i: : : :i: : : :{: : : :l  .l::l   l: :l <: : :::.l .          .l: : :}: : : :.l: : : :k: :i  l.'  ‐、/   <: ::.{ r^  \' l.::i: : : : :リ: : : : : :}
           .l: : ]:: : : : :i: : :{:::イ三ニニーヽ    .`、,  ,イーニニ三フ l: : : :/: : : : : ::}
           i: :∧: : : : :k `: :` b: : : : }      \  b: : : : :! ' ': ::}::/: : :::/: ::/
            l::l \: ::::{: :\、 _ ヒニン         ヽ`ニヒ _ .{: : :lノ: : : /l: /
            l.l   \:[: : : |\        .,          .{: : : : : : y .}/
            .i    |..へ .、`、 .r=、、    ′     ,,.‐,  /: : : : : ::/ /    少し先走るけど1795年10月、
                 .l: : : : : :\. ヽ ヾ .._    _.. ,〃' /  /: :: : : :イ: /     彼は身も心もフランス人になる事を決意する。
                 .i: : A: : : :l`. }  |   ̄ ̄  i  { /Ⅵ: : ::/ `/
                  l::l `、: : l.._ .|  |        .|  |  ノ: :/  /
                   i  `、,.;: .|  |>、 _,、イ|  |`ヽ/ /
                     ./:\_}|  |{ __   ,_ }_j  {: :/' \
                  _ .‐: : : : : :リ /   ヽ--/  \ V: : : : : `- 、
            _  ‐‐´: : : : : : : : ::/ ´_.. -―〈__:〉ー- 、  〉: : : : : : : : :::‐‐  _
           「: : :\;\: : : : : : : : : ::{ ̄ ̄_.. --{:.{, -- 、   |.:: : : : : : : : :::/ /:: : `l
          r \ : :::\;\:: : : : : ::: :.l            .l: : : : : : : : / /: : : :/ n


             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
             / /" `ヽ ヽ  \
         //, '/     ヽハ  、 ヽ
         〃 {_{ノ    `ヽリ| l │ i|
         レ!小l●    ● 从 |、i|    この時期は「ヴァンデミエールの反乱」を
          ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│    制圧した直後にょろ。この件は後述しますにょろ。
           __|ヘ   ゝ._)   j  ,| , |___
     ( ̄ ̄/:::::| l>,、 __, イァト |< |:::::| ̄ ̄)
     ヽ /:::::/.| | ヾ:::|三/::::/ | .|  |:::::|__/
       `ヽ<| |  ヾヽ /:::/ .| | レ' ̄
          | レ   ヽV/   リ ,| |
         .| | jヽ、__<父>__,rヘΛ |
         .レV、  /   l  l  \リ
          く  /    .l  l __>
           `´ヽイ`丶 ィ´ Y´
              |   |
              ヽ---'


                ______
           /           \
         /              \
        /      ⌒     ⌒ \
      /     /  `ヽ    /´  `ヽ\
     /        (   ● l    l   ● |  ヽ     「身も心も」と言いましてもお、
.    |         ヽ_  _ノ    ヽ_   _ノ   |    国籍は元からフランスだし
.    |        ´ ̄` (    i    ) ´ ̄`  |    この時期に具体的に何をしたんだお?
     \          ー‐ ^ ー     /
      \           ー一       /
      /                      \
     /                    ヽ


     |                 ゙
     i!、                  i
      |! \    i!           |
     ! 、_ヽ  人、__,x≦_        |      その証として、彼は自分の名を
     ,:  ̄ミヘ !,彳¨弋_ソ )        |      フランス語読みに変更する。
     |     i  `¨ ゛ '';:.:': .        !
    ハ (   !     、  : :;     ,      家族も同様にフランス語読みとなり、
    r‐ ヘ ー ゝ ___.ノ, ゛ 7   リ !      例えば亡父カルロ・マリアは以後シャルル・マリと呼ばれた。
    人  ` 、- 、`    i!  l   .イ/
    ハ    ` -.、   |   } / /  {    _
     l          ̄    |´ /  ≠´  ̄~ |
    }            i! ムイ      /
.    {              j ´        /
     )              /      _ -―-` 7
    ヽ_             /     〃      {
       `ヽ          /     ´         \
      ,、  `l _ -- _ i!   /               `ヽ
.     / ` ¨´     ` ー≠
                   i!


       ,ィ ,イ/⌒Z__
       ( |/:::::´:::::::::::::::::::::::≧
      /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ
    ∠:::::::::::f::f:::::::::::::::::::`l::l::::::::::丶
    ../::::::::::::|::|ノナ弋:::/弋|::|::::::ハl
    人λ::::(|::|( ●) (●ノレ´
.      |:::::::|::| ,,  r‐ァ リ|::|      けど私だけは終生コルシカ意識を捨てず、
 r、     r、:::|::|、   ̄ノく|::|       コルシカ語を話し続けたんだよね。
 ヽヾ 三 |:l1:|::| ヘ_ い:::|::|      名前もフランス語読みの「マリー・レティシア」は用いず、
  \>ヽ/ |` }リハ|ハ::ハlヽ,.リ 、     でも姓は家族と同じくフランス語読み、という折衷で呼ばれるの。
   ヘ lノ.:`'ソ ./ | |::|  Yヘ `ヽ
    /´.::::/ <  .| .|::|.  .| > .}
    \. ィλ ヽ |  |::|  |,´ ノ
     {::::::ハ   `| .|::|  .|  l´
     .i::::::ハ   .|  ∨ | .|
     ノリン:/  ..|_ノ、_|  |
       /__,|:.:.i:.:i:.:i:.:|_|
       /:.i:.:i:.:.i.:.:i.:.:.i.:.:i:.:i::|
       /:.:i:.:i.:.:i.:.:.i.:.:.:i.:.:i:.:i::|
      ´^7^^^^^^7l^^^^~^|^
        /    ./ |    .|


        /.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .\
       /: : :             \
      /: : : :            \     十
    /: : : : : :               \.          |    *
  / : : : : : : :.:.:.:.:  _        _   \.     _人_
 |:::: : : : : : : : :.:.::.:.:´⌒\,, ;、、、/⌒`   l      ̄`Y´ ̄
 |:: : : : : : : : :.:::::;;( ● ) ノヽ ( ● );;:: |         |
 |:: : :: : : : : : : : : : :´"''",       "''"´  l
 \ :.: : : : : : : : . . . . (    j    )  /   そして本人はコルシカ語読みが「ナポレオーネ・ブオナパルテ」
   \:::: : : : : : ::.:.:.:.:.:.`ー-‐'´`ー-‐'′/     これをフランス語で発音すると……。
  /´ ̄ ̄`゙'ー、:;:;:;:;:;:;:;_:_: : : : : : : :イ
 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ`ヽノ


                      __
                     /    ヽ
                    /       \
                    i          \        ま、今更言うまでもないが、
                    l  、__,ィ、      \       ここまで話していたのは
                        V  ヘ _ノ-、      \     フランス語読みでこうなる人物の事だ。
                   `ゝ 、___ノ    }   >、_   __
                        '、丿_ ,.     /}  // : :/. : 二ニ{ `マ:ヽ ,.- 、
                        `ヽ 、  /;:' ,.イ / : : :i : : : :.{¨V  \:Y  /
      __                   `-ュ<ィ</ ,ィ'"´ : : : : ∧ \  ∧ {
      ( `、               _/イr;;;;;/У: :`ヽ、 : : : :i { ' 、  ヽ  `ト、
  r-、  ヽ ∧、             { : :ノ/〉-{/ : :/ : : : : : :i :〉、 ヽ    ',ハ
  } r-、  〉、 ヽ            `、| :i,';;;;/ : : :/ : : : : : : : ィ:( \ _ヽノ  }:ハ
  } }  {_/ {   {、           }λ:|;;;;/ : : /. : : : : : : : : : : ヘ  . : : : :  r)、:
  } }  {r-、 ,'⌒  ',          /:'〈:'|;/ :./ : : : : : : : : : : :V: :.`ヽ : : : : ._// : :
  ヽ}、 .i  { r-、   人ュ、        /:λ',:r :./ : : : : : : : : : : : : : :'、: : : : 〉二ニ/ : : :
   ⌒}、└i 'ト ィ ノノ:.`ヽ、     /. :} : :i : ,' : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ : :{-´ : : : : : :
       ⌒--へ  // : : : : \   r'´`.i : : Y : : : : : : : : : : : : : : : : : : :V : V : : : : : : :
         ',ヽニノ : : : : : : : :ヽ人ミヾ', : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :V : } : : : : : : :















          │                   三   |
              |――――─────‐───────|______
    r'´三三三三ニ|::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::      :.::.::.::.::.::.::.::.:|三三三三ミ   )
  { {  ( (  〃 |.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.    .::.::.::.::..::.::..:::::.:|≡三三彡 /
   弋',  ヽヽ \\ :.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.    ::.::.::.::.::..::..::..:.::.人ニ三三彡′
    \ミ二ニー\二二二ニニニニ/ニ二二二二二二三三二三三ノ
        \≧二二二二二二二二二二二二二二二二彡イ  Y
          \三二ニニ.二二二二二二二二ニ=--‐¬彡⌒|  .:|
         ヒニ二二二二二二_,,斗t── ー寸 ̄::::::::::::|   :|
            ヾト  ('') ノァ  `(  ('') 丿"ソ⌒\::::::|   :|
              ヽ ` ̄¨´      ` ̄ ´/´ ̄\  \|   .:|            ナポレオン・ボナパルト
              ヽ   /       ヾ厂 ̄ ̄ ̄`   ` .:::|
                ヽ  l    j    ノ|:弋__/"::   キー=彡|
             ヽ ヾ トー-'´``ー‐ 'フ{.::〃:::>'';  ::彡 .:彡|              (1769/8/15-1821/5/5)
            _, -∧ " `ー―一'彡   ̄,フ|::::      :::::::::|
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: : : : : : : : : : : /: : : : : : : : :|  /;;彡ヘ::::::厂 /ト\  ∧'   / ̄ ̄| : |: : : : : :












                  >――
                /.         \
.               /        三\
              /ミ_,  、-=へ   三三
              | 二、 〒tァ― 三三      んじゃ、ここでインターミッション。
              | `¨}   `´.   三三l     ___
              | /   ヽ   三三|  /          ̄
              { (  へ_)  三三|/      /         \
             、 ̄       /三/_\  / ___   三三
            _  -}   ̄     /ヽ丁{云ト    イ云} }     三三三
.           /   、∧.       / } /乂辷}       辷リ ´    三三三     ようやく登場した「英雄」の明日はどっちだお?
          / __ ,∧     / //   /       ヽ      三三三}
        {/ >ゞ \∧―イ/ //{    ヽ_,ヽ__ /       三三三/
  ., -―=―=<     ヽ}  /イ三ヽ                    三三/
 /              {廴/三三三≧s。_         _三 <´






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